3つの時代と都市を舞台にした物語です。
満州のハルピン、昭和24年の東京、そして現在の東京。
昭和24年の東京では、新聞記者・和智が登場します。
現在の東京では弁護士兼探偵の森江が登場します。
そして、それぞれの時代に生きるふたりに掛かってきた
電話のメッセージは「日本分断」という言葉。
和智には、ハルピンの知人から電話が。
森江には、東海地方に地震予知情報が発令された日で
かつ総選挙の投票日の日に電話が。
戦時中のハルピンでは、伯爵一家が失踪し、電話BOXで
密室殺人が起きた。
昭和24年の東京では、大都銀行で大量殺人事件が発生と
国管鉄道総裁が怪死。そしてハルピンの知人の死。
そして、和智は「日本分断」の意味を探る。
現在と過去の出来事が交錯するように進み、その後ろには
犯罪と陰謀と政治が・・・・・。
日本占領プラン・・・日本が敗戦したら
ソ連が北海道と東北を
アメリカが関東、中部、北陸を
イギリスが中国、九州を
中国が四国を
という分断するプランがあったそうです。
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読書を楽しむ「時の審廷」
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