佐藤賢一の小説フランス革命13と14つまり『サン・キュロットの暴走』と『ジャコバン派の独裁』を読みました。 フランス王ルイ16世を処刑したものの、依然として物価の高騰などで、庶民の生活は楽にならず、おまけに諸外国との戦争も不利な状況が続き、フランスは内乱状態となる。 本作から、新しい人物が登場してくる。ジャック・ルネ・エベール。新聞「デュシェーヌ親父」を創刊し、サン・キュロット(もともとは半ズボンをはかない人々の意で、貧困層のこと)の代弁者として頭角を現してきた男だ。下ネタ満載で庶民の代弁をする男だ。ジロンド派はマラを告発するが、マラは雄弁と支援するサン・キュロットの後押しで無罪となる。逆にサン・キュロットはジロンド派を追い落とそうと武力で圧力をかける。逆に、ジロンド派は地方で指示を取り付け反パリの姿勢を貫く…。 のちにロベスピエールの右腕と称されたサン・ジュストが、かなり放埓な生き方をしているのが判る描写があるのだが、清廉なロベスピエールに代わり、悪の部分を一身に引き受けようとするシーンが印象に残ります。 このシリーズも残り少なくなったなぁ。

サン・キュロットの暴走 小説フランス革命 13 (集英社文庫)
- 作者: 佐藤 賢一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/12/16
- メディア: 文庫




