文庫化されたときに「あっ!!コレ面白そう♡読みたい」と
思っていたのに、その後、本屋さんで見かける事が無く・・
本屋大賞の百田尚樹さんの【永遠の0】が 並べられているのを見て
そう言えば・・と探してみました。(「0」繋がりです)
そっか~朝日文庫だったから、あまり派手に宣伝してなかったんですね( ° ° )
典型的な警察モノです。
N県警に勤める本部長や警務部長達が
阪神淡路大震災が起こった日に、課長の失踪というトラブルに巻き込まれ、
緊迫した数日間を過ごす・・そんなお話です。
巻頭に警察の幹部の簡単な紹介や
庁舎や公舎の見取り図が載っています。
なんで、こんなに細かく、説明しなくちゃならないのかしらん(・◇・)?
不思議に思って読み始めると、だんだん見取り図が必要な意味が分かってきます
普通こういうミステリーって、
一人の正義感あふれるカッコ良いヒーローがいて
その人間を軸にお話が展開されている事が多いと思いますが
このお話は主要人物が見当たりません。
失踪した課長さん(ある意味、この課長さんが中心人物かも・・)を巡って
幹部の一人々々が右往左往して、自己保身に走ったり
コトの真相に迫ろうと走り回ったり・・
登場人物の描写を時間ごとに、
てんでにバラバラに羅列していくので
最初のうちは、混乱して、
何がなんだか分からなかったのですが
(その混乱の解消に、幹部の紹介や公舎の見取り図が必要なんですね)
少しずつ、少しずつ、事件の真相が浮かび上がってくると
ゾクゾクするほど面白くなってきます(⌒▽⌒)
前半では典型的な男社会の理屈で
話が進められていくのですが
重心が徐々に幹部達の奥さんに移されていくと
事件の真相に、女性が深くかかわっている事に気付きます( ̄△ ̄;)
その変化の過程もめちゃくちゃ面白いのです。
ミステリーの醍醐味ってヤツですね
最後にしっかり泣かせてくれるところも横山秀夫さんらしくて
拍手喝さいしたくなりますね(⌒▽⌒)
あ~あ(||´д`)o=3=3また一気に読んでしまった
不経済だわぁ~
でも面白いミステリーを読むと、スッキリ元気になる!!
これだから、止められないんです(;^□^A