おはようございます。ymmaooです。 先週は寒かったですね。私は東北地方の田舎暮らしなのですが、家の近くにある山が雪化粧をしていました。 既に秋は過ぎ去り冬に向かってまっしぐらですが、読書の秋にReaderを購入したという事で、Readerで最初に購入した本の感想を一つ。池上彰さんの『そうだったのか日本現代史』を読みました。 ~きっかけ~ 池上彰さんの本に興味を持ったのがテレビで分かりやすくニュースを解説している事から。きっと分かりやすく解説しているのだろうと思い、内容を確認せずに購入に至りました。 『そうだったのか日本現代史』を選択した理由は現代史をまともに学習していないから。私が学生だった頃は既に何十年も前の事ですが、学校の歴史の講義で現代史ってまともに勉強した記憶がありません。 石器時代から古代、中世、近世、特に明治維新あたりまではかなり詳しく学習させられた記憶がありますが大正デモクラシーのあたりから時間切れとなり、駆け足で学習して終わりと言った感じでした。新聞や雑誌が現存する現在の方が歴史の判断材料となる資料が沢山あるのに、現代史はそれほど重要視されていない感じでした。 そういえば戦国時代や幕末はものすごく詳しい人が周りにも友人にも沢山いるのになぜ現代史に詳しい人は少ないのだろうか?といった疑問が湧きおこります。現代を生き、未来を予測する上で「ちょっと前の出来事」を振り返るのって意外と重要なんじゃないかな?と思い、本書がその助けになればと。 ~戦後は決して平和ではなかった~ 本書が扱っているのは戦後の日本の歴史。戦争で荒廃した国土の再生と復興。労働者と会社の闘争。沖縄を襲った戦後の苦難の歴史。学生運動から派生した過激派がもたらした悲劇。公害問題で犠牲になった人々。そしてバブル崩壊と失われた10年。そのさなかに起こった阪神大震災。そして東日本大震災。平和な時代とばかり思っていた戦後の歴史は激動の時代だったという事が手に取るように理解できました。私のおじいちゃん、おばあちゃん世代、父、母の世代は相当な苦労を重ねて生き抜いてきたのだと。私が生きている時代を作り上げてきた先人たちに感謝しなければならないと。 それと同時に『人間は歴史から学ばない』という事に愕然とさせられます。なぜ、過去と同じ過ちを繰り返すのでしょうか? 現在、公害問題に悩まされている国があります。経済成長を優先するあまり、環境問題をおろそかにしてきた結果でしょう。日本もかつて高度経済成長時代に水俣病や光化学スモッグ、イタイイタイ病などの公害に悩まされました。経済だけを優先して追求するとどうなるか?ちょっと前の出来事が示しているのですが…。 ~歴史学習はどのようにおこなえばいいのか?~ 私の世代は高校に進学しても基本的には古代から近代までの歴史を学習するだけでした。この本を読むと歴史の学習のやり方はもっと良い方法があるのではないかという思いに駆られます。古代から現代まで年代を追って学習するやり方は中学まででいいのではないかと。高校からは歴史の中に眠る成功例、失敗例を徹底的に掘り起こして学んでいくやり方がいいのではないかと思わずにはいられません。 例えば誰もが知っている織田信長。彼は短期間で天下を平定する力を付けますが家臣の明智光秀の謀反で歴史の表舞台から消えてしまいます。なぜ、信長が短期間で力をつける事ができたのか?あと一歩の時になぜ家臣に謀反を起こされたのか?成功と失敗を徹底的に分析して学んだ方が現代の私たちが生きる上では参考になるのではないかと思います。過去の歴史には膨大な数の成功例と失敗例があるのですから。 そうはいってもそういう分野は中々変わらないでしょうから、知りたい事は自分で学ぶ姿勢が大切になりますね。知識を広げるためには与えられる事を待つよりも興味のある事を次々と吸収する貪欲さが必要。いくつになっても学ぶ心は忘れてはいけませんね。 それでは今日も良い一日を!今週も頑張りましょう。
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