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誘拐犯の不思議

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誘拐犯の不思議 (光文社文庫)

誘拐犯の不思議 (光文社文庫)

  • 作者: 二階堂 黎人
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/01/10
  • メディア: 文庫



評価:★★☆

学生探偵・水乃サトルに、心霊写真家が見せた三枚の写真。
それに写っていたのは、男性ホームレスの死体と、
サトルの恋人・彩子が10ヶ月前に経験した誘拐事件の犯人だった・・・

彩子が語りだす誘拐の顛末。
サトルは、未解決に終わった事件の真相を探るべく行動を開始するが・・・

結末近くで浮上する犯人には、強固なアリバイがあった。
ラストでは、サトルが犯人と対決し、
その鉄壁のアリバイを崩していくのがクライマックスになるんだが・・・

ここで詳細に犯人のアリバイ工作が明かされていく。
でも、さすがにそこまで細かいところまでは分からなくても、
彩子が誘拐され、監禁されていた状況の描写あたりから、
なんとなくトリックの "キモ" は見当がついてしまう。

なので、本格もの本来の「そうだったのかぁ!」感がちょっと希薄かな。

冒頭でサトルに挑戦する心霊写真家の背景も、
思わせぶりな登場の割に、やや肩すかし感が。

なので、今回は評価が少々辛め。

ただ、この心霊写真家との対決は次作にも持ち越されそうなので、
そちらに期待しましょうか。


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