阪×ファンとは違い、今季初勝利しただけで「あかん!オリ優勝してまう!!」と大騒ぎしない^_^; 【読んだ本】 吉川英治『三国志(四)』(講談社吉川英治文庫,1975)所蔵本 本書「赤壁の巻」の「蜂と世子」の節で「継母の蔡氏」が実子の「琮を跡目に立てようとして」 自分を殺そうとしていると劉琦から相談された孔明が助言する場面は前から不審に思ってた(..) 〈孔明は、ねんごろに話した。/「むかし、春秋の時代に晋の献公の夫人には、二人の子があった。 兄を申生といい、弟を重耳という」/例話をひいて、劉琦に教えるのである。劉琦は、全身を耳に して熱心に聞いていた。/「――ところが、やがて献公の第二夫人の驪姫にもひとりの子が生れた。 驪姫はその子に国を継がせたく思い、つねに正室の子の申生や重耳を悪くいっていた。・・・〉 とあるが、もう1人=夷吾(後の恵公)の存在を無視していることはさておき、史記によれば、 申生と重耳は母親を異にするのだから、首を傾げる人は多いはず(..) 三国志演義の当該箇所の 原文は(坂口丈幸に感謝m(__)m)、〈孔明曰、『公子豈不聞申生・重耳之事乎?申生在内而亡、 重耳在外而安。今黄祖新亡、江夏乏人守禦。公子何不上言、乞屯兵守江夏、則可以避禍矣。』〉 とあるだけで生母に関する記述など無い(゚o゚;) ならば、異腹の兄弟である申生と重耳をともに 「正室の子」と描いたのは、吉川英治による創作・脚色か、吉川英治が執筆の参考にしたという 通俗三国志の湖南文山か新訳演義三国志の久保天随(渡邉義浩『三国志ナビ』[新潮文庫,2014] を参照した)による創作・脚色(@_@) 吉川英治と思い込み、史記を改竄するなんて!と呆れてた 小生だが、昨日の黒田彰『中世説話の文学史的環境』(和泉書院,1987)の「驪姫外伝―中世史記 の世界から―」には、〈しかし、それは太平記作者が史記(左伝)の記述を改めたというような ことではあるまい。中世の驪姫理解からすれば、例えば、四部の書の一、和漢朗詠の注を見ても、 ・・・また「晋ノ献公ニフタリ子アリ。兄ヲハ申生ト云ヒ、弟ヲハ重耳云ヒケリ・・・・・・ 二子ノ母ヲハ斉姜ト云ケリ」(永済注)などとされ、太平記の記述は、むしろ中世の驪姫理解に 添った典型的な書出しと見ることが出来る。〉と(゚o゚;) つまり、同腹の兄弟とした本書の叙述も 和漢朗詠集永済注に依拠した可能性があり、「むしろ中世の驪姫理解に添っ」てたわけだ(゚o゚;) 素人推理だが、元禄時代に書かれた通俗三国志が和漢朗詠集永済注を参照して取り入れた可能性も 出てくるし(新訳演義三国志は明治末年の刊行)、吉川英治だったとしても和漢朗詠集永済注にも 目を通してたのならマジ敬服m(__)m 単に太平記の件の記述が念頭にあっただけかもしらんが^_^; とまれ、典拠となりうるものが存在したのは事実なので、軽々しく「誤り」として責められん^_^; 【買った本】 杉本苑子『雪中松梅図』(集英社文庫,1985) 杉本苑子『残照』(旺文社文庫,1987) 杉本苑子『伯爵夫人の肖像』(朝日文庫,1988) 杉本苑子『干潟の秋』(集英社文庫,1993) 角田喜久雄『怪塔伝』(春陽文庫,1981)下 角田喜久雄『変化如来』(春陽文庫,1988) 杉本苑子(吉川英治の弟子)と角田喜久雄で、ブックオフに無さそうな古本をネットで購入した^_^; 文春文庫に再録されてるのはいずれブックオフでも見つかりそうだけど、258円以下のをチョイス(^^) メチャ睡眠不足(+_+) メチャ気温は上がったけど、風が強いよ^_^; ハナニラが庭中に咲いてる(^^)
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