ロシア政治経済ジャーナル の発行者、北野 幸伯さんが
メルマガで薦めていた本です。
北野さんの薦める本は、当たり外れが大きいですが
この本はおもしろくて、あっという間に読んでしまいました。
舞台は古代都市バビロンです。
そこで暮らす一般市民は、働いても働いても裕福になれない自分の暮らしに疑問を持ち
バビロン一の富豪であるアルカドのもとへ相談に行きます。
アルカドは彼らを歓迎し、彼が富豪になった秘訣を惜しげもなくさらけ出すのでした。
その方法はとてもシンプルで、
「稼いだうちの 1 割を自分のために貯めて、それを投資で増やす」
というものです。
借金があるときは、稼ぎの 7 割で生活し、2 割を返済に充て、1 割を貯金していけば
お金の悩みから解放される、というようなことが書いてありました。
本書は 1926 年に発表された作品のようです。
初版から 90 年近くたった今も、アメリカではベストセラーだそうです。
確かに、読んでみると、バビロンでの生活と現代の暮らしには隔たりがあるかもしれませんが
不思議とお話が頭の中に入ってきて、理解できます。
お金の話って、昔から普遍的であるようです。
稼ぎより多く使うな、貯めたら上手に増やせ。
バビロンの大富豪の教えは、非常にシンプルです。
さて、自分の暮らしにこの教えを当てはめて、
すでに月々貯金はしているからいいとして、さらに 1 割お金が手元に残るようにするには
どうしたらいいのか考えてみることにしました。
ほしいと思うものを 1 割減らせばいいのか、
ほしいと思ったものの質を 1 割分減らせばいいのか、どっちでしょう?
ていうか、そんなこと可能なんでしょうか。
コストが 1 割低くても、満足度は低くならない、
いわゆるコストパフォーマンスの高い商品に出合えればいいのかしら。
バビロンの大富豪は、「今使っているお金の 1/10 くらい、削るのは簡単。
削っても、問題なく生活できる」と言っています。本当に簡単なのか・・・。
現在、電気代を 1 割削るにも苦戦している私には、なかなか難しいと思われました。
でも、何が削れるのか考えるのは楽しそうなので、実際に試してみようと思います。