図書館に行くと最初に新刊コーナーにいく
題名のおもしろそうな本を借りてくる。
4篇の中より「シールの素晴らしいアイデア」を読んだ。
どこに住んでいようがひとりよりふたりが良い
職業局の書記室次官ケンロウ・サバは、真冬の雷雨の日に職業局の向かいの
食堂の入口に全身をずぶ濡れの若者を見たが声もかけずにバス停に向かった。
公舎の地下には都会虫のタビソムシが出ていたので消毒剤をまいた。
部屋の台所の下に1匹タビソムシがいたのでパンケースに虫を入れた。
隣家の家に声をかけて犬を預かり散歩に出た。
ニューススタンドで新聞を買い、薬局に寄り、スープ・クラブで黒スープを
飲んだ。
車の少ない裏通りを歩いて、共同住宅の裏口に横たわっている若者がいた。
落雷の夜の若者だった。
若者は空腹だったのでスープ・クラブへ戻り弁当と飲み物を買い若者に渡した。
若者はシールと名乗り、人気の住宅街マツリトに住んでいた。
サバは不遇な人をたくさん見てきたけれど、これまで気になることはなかったが
シールに2度会ったことで助けたいと感じた。心が惹かれた。
職業局で10人中5人の首切りが行われ、サバは対象ではなかったがこどもがいる
友人を助けるために自ら辞めた。
サバがシールに職業局を辞めたと知らせ、シールが見せたいものがあるといった。
ふたりは市街の北西に広がる森林の入口の停留所で降りて、森を抜けると湖が
見えた。
湖はいちめん凍っていて氷盤の上に白い半球状の建造物があった。
雪の家だった。
シールは、むかしからだれとも気があわない、人と同じ気持ちになることができない
それで友だちがひとりもいなかった。
サバも、いつも人とずれていて、まわりから浮きあがっていた。
サバとシールは雪の家で、いつも一緒に行動した。
ふたりはリラックスして、よく眠り、よく笑った。
そして、暮らしを楽しくするよいことを思いついた。
人生には不足しているものがあれば、それを得ようとしてひとは行動する。
ときには得体の知れない世界の物語でこころが暖まればよい。
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読書を楽しむ「雪舟えま 凍土二人行黒スープ付き」
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