<概要> フレームワーク思考では抽出できないアウトプットの存在を説明している。例えば課題があった際によくあるのは狭い範囲で考えた答えがたまたま整合性がよくて、なんとなく収まりのいいものだとそのまま採用されてしまうケース。しかし、実際の答えは多くの要素が絡み合い、言葉で正確に表現できるものではない場合が多く、耳触りのいい頻出するビジネス用語でまとめられた答えなどではない。 要は様々な視座を持って考える重要性を説いています。昨今の成功企業を中心に事例がたくさん書かれていて、その都度考えるための設問がありますが、答えを意識せずに他の人が思いつかないアウトプットを出す意識が必要かもしれません。 <読んでみて考えたこと> 興味深かったことがいくつかありました。一つは日本は情報革命において置いてけぼりをくらっていること。それはアメリカでは新興企業が既存の大企業を抜いて一躍世界のTOP企業に上りついているのに、日本からはそんな企業が数多く出ていない。例えばグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンなど新しい顔ぶれがアメリカの顔になっている。しかし、日本は相変わらず同じ顔ぶれがTOPにいる。大型の新興企業では唯一Lineが世界進出しているが資本は韓国が握っている。 もう一つは、グーグル検索で出てこないアウトプットを目指すということ。例えばビジネスのためのアイデアを考え出したとしてもグーグル検索で同様のものが出てくればそれは既存事業でしかない。グーグル検索でも出てこないアウトプットだったら、誰も気づいていない世界初の可能性が出てくる。このようにグーグルを一つの基準として考えることが大変面白かったです。自分が考えたことがネット検索で出てきて安心する人が多いかもしれないが、世界初を目指すなら逆なのだ。 最後は、フレームワークとマジックボードによるアウトプットは大したことがないということ。ビジネススクールに行くと、この二つが主なツールとなり何度もアウトプットが抽出される。おそらくこれらの手法は考える角度や範囲に制限がかかり、誰でも考えられるアウトプットになり、それほど価値のあるものではないのかもしれない。 <今後に生かすこと> 著書内にもあるが、新しいビジネスを考え中の人は今時点で星の数ほど世界中にいるので、差をつけるとしたら質と量を上げることがシンプルな答えだ。。量は単純に普通の人が20個なら倍の40個を考えて、20個目以降のアイデアに価値があるのだ。質は考える視座をどれだけ多くするかなど5W1Hでいろいろなアプローチを試みる。 あえてフレームワークをフォローするなら、利用シーンによっては非常に有効なツールです。情報を集約する際はかなり使えるし、見る人が短時間で理解できる場合が多いです。それとフレームワークは過去の経験則から作られているので、ビジネスを勉強する際に理解を深めるものとしては最適なツールです。
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