WORLD WAR Z マックス・ブルックス ゾンビ戦争から約10年後、著者は生き残った人々にインタビューを始めた。 アメリカ、ロシア、ドイツ、日本……様々な国の様々な人々が語る悲劇の顛末……。 ゾンビが好きな人にも、そうでない人にもお勧めの一冊です。 ゾンビは出てきますがそれだけではなくて、ゾンビ戦争によって起こる軍隊内部の粛清や、 荒廃した国をどう立て直すかなど様々な観点から描かれているので、ホラーが嫌いな人も読めるお話だと思います。 特に読んでもらいたいのは、日本のパート。 著者は日本に詳しいようで、「松本と浜田の納税証明書」とかさらっと出てくる(笑) 小松博士は、小松左京へのオマージュかな。 引きこもりの男の子が、気づいたらゾンビだらけのマンションに取り残されていて、そのマンションから脱出するというお話なのですが、外国人が書いたとは思えないリアリティがあって、ちょっとファンタジーが入っている結末もすんなり受け入れられます。 あと、「座頭市」のようなかっこいいおじさんが出てきます。 他の国のパートも、たぶんリアルに描いてあるんだろうな。 アメリカが第二次世界大戦で勝った理由とか、イギリス人の王室に対する気持ちとか、歴史や社会の勉強にもなりました。 悲劇を経験した人がたくさん出てきますが、皆、ゾンビ戦争を生き抜いた人であるということに、希望を感じました。 映画の「ワールド・ウォーZ」とは、まったく別のお話でした。 映画は映画で、面白かったですけどね。
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