サトクリフのアーサー王シリーズ2作目。
タイトルにアーサー王の名前は入っているけれど、主に騎士たちがメイン。
ガラハッド、パーシヴァル、ボールス、ランスロットの4名+ガウェインが少々。
パーシヴァルが円卓に着くと、よくないことがやってくるというマーリンの予言。
騎士たちはみな聖杯に夢中になり、見つかるまで戻ってこないと誓いをたてる。みんなばらばらになってしまう。
ガラハッドはランスロットの息子で最強の騎士。
聖杯に辿りついたガラハッドとパーシヴァルとボールスに対し、見ることだけを許され近づくことを禁じられたランスロット。王妃グイネヴィアとの禁じられた恋ゆえに・・。
ランスロットってなんとなく格好いいイメージがあったけれど、なんだか駄目っぽい感じ。人間臭くていいのかもしれないけれど・・。魅力的な醜男らしい。
聖杯の神秘に触れた3名のうち、ボールスのみが宮廷へと戻ってくる。
ガラハッドは聖杯の奇跡を目の当たりにし、天に召された。それ以来、聖杯を見たものはいないという。
その後パーシヴァルも隠者の庵で過ごし、その生涯を閉じた(アーサー王の話にはよく隠者の庵が出てきます)。
ボールスは全てを見届けた。
1冊目はケルト色が濃いイメージだけれど(マーリンの魔法とか、妖妃モルガンとか)、こちらは聖杯と名がつくだけにキリスト教色が強い。両方の特色を持っているのも、この時代の特徴といえるのかも・・?