ここ数日、くしゃみ、めのかゆみ、のどのイガイガ・・・とアレルギー症状がでてつらいカオリです。花粉なのでしょうか・・・数年前に検査したときは杉花粉しか反応出てなかったんだけどな。
- 作者: 斎藤 美奈子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2013/01/24
- メディア: 単行本
名作と呼ばれる作品の書き出しは有名なものがいろいろありますよね。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった」(川端康成「雪国」)
「木曽路はすべて山の中である」(藤村藤村「夜明け前」)
などなど。でもその名作の終わりは知らない。ならば、調べてみよう、というのがこの本のコンセプト。
見開き2ページで、終わりの1文とあらすじ、そして作品への軽い評論がされているという体裁。
古今東西の小説かルポルタージュ、エッセイなどいろんな作品が取り上げられてます。どれもタイトルと作家名とあらすじはだいたいわかるものの、読んだことある作品はあんまり多くないなぁというのが恥ずかしながらのわたしの感想。世に名高い名作達も斎藤さんの遠慮ない筆にかかれば、しおしおのパーってかんじです。
「坊ちゃん」「雁」「風立ちぬ」「野菊の墓」「友情」「細雪」「二十四の瞳」「赤毛のアン」「風と共に去りぬ」「沈黙」「藪の中」「山月記」「赤いろうそくと人魚」「一房の葡萄」「氷点」「嵐が丘」「楡家の人びと」
紹介されていた140作品余のなかで読んだことあるのが以上でした。トホホ。
途中で挫折した「龍馬がゆく」とか「グレートギャッツビー」とか、大学の時の英語の教材で読んで嫌になった「ハムレット」とか「武士道」とかもありましたねぇ・・・。でも読んだことあってもやっぱりというべきか、ストーリーもあやふやになっているもの多数。がっくし。ま、そんなものかねぇ。
こんなしょうもないブログでもやっぱり文章の結びをどうしようか迷うこともよくあるわけで、「作品」になるとその悩みはどんなものか・・・。作者が悩みに悩んでヤケになってこんな終わり方?と思わせるようなものもあって興味深かったです。
何冊か読みたいなと思う作品もあったので、がんばります。
以前から再読したいと思ってます。
ちょうど昨日、本屋さんで特集コーナーにあったのでいよいよ読むかなと思っていた本