『人類哲学序説』
梅原猛(哲学者)
岩波新書(2013)
草木ばかりでなく国土までもが成仏できる
アイヌは縄文人か。
アイヌ語と日本語の共通性。ただし言語学者は認めず
デカルトの四つの学問の方法:直感、分析、総合、枚挙
生きとし生けるものすべてと共存する哲学が
人類の哲学の根本にならなければならない。
ニーチェ:
私は運命の人である。イエス・キリストに代わって、ヨーロッパの運命をになうのは私だ。
草木国土悉皆成仏は縄文以来の日本の特徴。
老松孔雀図
老松白鳳図
芍薬群蝶図
牡丹小禽図
蓮池遊魚図
池辺群虫図
悪人正機説は純文学の私小説に似ている。
女にも金にもだらしない自己の懺悔の物語
二種回向。
阿弥陀仏の力で浄土へ行き、またこの世に戻って人を救う
☆☆☆☆☆
日本文化は草木国土悉皆成仏という思想で説明できるとする。
日本の神話は平和でゼウスのような乱暴な神はいないというが、
古事記を読むと、凶暴この上ない奴がたくさんいるようだが……
草木が最初から成仏しているというのは、そんな気がする。
奴らある意味では食われるために生きてるもんな。
・今日の一言(本文より)
草木国土悉皆成仏。
草木や国土のような心識をもたないものも,すべて仏性を有するので,ことごとく仏となりうる
초목이나 국토처럼 심정(心情)이 없는 것도성불할 수 있다.
Grasses, trees and lands all become Buddhas.
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人類哲学序説(岩波新書)
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