「卵の下を探せ」
祖父が遺した謎の言葉
美術の英才教育を受けてきたセオが
セレブ女子ボーディーとともに
秘密の絵の鑑定に挑む!
舞台はニューヨーク。
セオドラ・テンペニー(セオ)は、13歳の女の子。
祖父と母とともに、スピニー通りで暮らしていましたが、
学校からの帰り道で救急車やパトカーが道をふさいでいた。
騒ぎをのぞきこんだら祖父が地面に倒れていた。
祖父は「卵の下を探せ」「それと、宝物(トレジャー)」「手遅れになる前に」と
いう謎の言葉をのこして他界した。
一家は、祖父の退役軍人年金で暮らしていたので経済的に行き詰まっていきます。
テンペニー家には、卵にまつわる朝の公式行事があり、ニワトリが生んだ卵の中
から一番白くて完璧な形のものを鉢の上に置いていた。
その鉢の上には、祖父が若い頃描いた抽象画が飾られていた。
セオは、毎日夕食をすませると「卵の下」になにがあるか探し回った。
ネズミが消毒アルコールの瓶を倒し、中身が絵にかかり、布でこすると絵の下に
空を飛ぶ鳥の姿が見えた。
土砂降りの雨に日に家族ぐるみのお付き合いをしているニューシティ―食堂で
セオはある女の子をずっと見つめていたら声をかけられ、映画俳優を父母に持つ
ボーディーと知り合う。そして、ボーディーに祖父の最後の謎の言葉のことを
話した。
絵の下にラテン語の文字があり、教会の牧師に訳してもらった。
牧師はその文字から画家のラファエロの名を出した。
ふたりはこの後オークションハウスに行ったがあしらわれてしまった。
警備員をしていた祖父の勤務先、メトロポリタン美術館へふたりは行き、絵が1枚
盗まれたことを知る。
しかし、盗まれた絵はラファエロではなくデ・クーニングだった。
ふたりはやがて絵がラファエロ家の肖像画だと知ることになり。
絵のもともとの持ち主を調べる。
絵の持ち主はマックス・トレンチャーというパリの画廊の経営者だったがナチスに
よって収容所に入れられ、そのときの取引に絵を使ったらしい。
ユダヤ人狩りがあり、つれていくのは大人だけという交渉に利用した。
マックスには当時4.5歳の女の子・アンナがいた。
ボーディーはセオから聞いた祖父の最後の言葉を思い出した。
「アンナ・トレンチャーを探し出さなきゃといったんだよ。手遅れになる前に」
セオは聞き間違いをしていた。
「それと(アンド)、宝物(トレジャー)」ではなく「アンナ・トレンチャーを」と
祖父が言ったことを。
謎の言葉の意味が解明された。
絵画にまつわる物語は、最近のわたしのお気に入りのひとつです。
祖父が絵を持っていた謎が、アンナの生死がラストまで読者の興味を引き付け
最後は読んで納得ということになります。
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読書を楽しむ「L.M.フィッツジェラルド スピニー通りの秘密の絵」
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