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世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史

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世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史

スティーブン・ジョンソン/著 大田直子/訳
出版社名 : 朝日新聞出版
出版年月 : 2016年8月
ISBNコード : 978-4-02-331530-3
税込価格 : 2,052円
頁数・縦 : 339p・19cm


 人間の生活を変えた6つの要素を検証。

【目次】
序章 ロボット歴史学者とハチドリの羽
第1章 ガラス
第2章 冷たさ
第3章 音
第4章 清潔
第5章 時間
第6章 光
終章 タイムトラベラー

【著者】
ジョンソン,スティーブン (Johnson, Steven)
 影響力のあるさまざまなウェブサイトを立ち上げており、PBSとBBCのテレビシリーズ『私たちはどうして現在にいたったか(How We Got Now)』の共同制作者であり、司会も務めている。妻と3人の息子とともに、カリフォルニア州マリン郡とニューヨーク市ブルックリンで暮らしている。

大田 直子 (オオタ ナオコ)
 翻訳家。東京大学文学部社会心理学科卒。

【抜書】
●ハチドリ効果(p13)
 顕花植物と昆虫の共進化が、花蜜の産生を引き起こした。
 ハチドリは、ホバリングによって花蜜を取り出す方法を進化させた。他の鳥にはまねができない。
 昆虫には脊椎動物にはない基本的柔軟性が生体構造にあるので、飛びながらでもじっとしていられる。ハチドリは、骨格構造に制限があるにもかかわらず、羽を回転させ、打ち下ろす時だけでなく引き上げるときにも揚力を得て空中に浮かぶ斬新な方法を進化させた。
 ある分野のイノベーション、またはイノベーション群が、最終的に、まるでちがうように思われる領域に変化を引き起こすことを、「ハチドリ効果」と名付ける。

●二酸化ケイ素(p26)
 二酸化ケイ素化合物すなわちガラスは、H₂Oと同様固体の状態で結晶を作り、熱せられると溶けて液体となる。融点は260度以上。一度溶けると、冷めても秩序ある結晶構造には戻らず、固体でも液体でもない中間状態で存在する新たな物質を形成する。
 1万年ほど前、リビア砂漠で天然にできたガラスのかけらを発見、ツタンカーメンの金の七宝細工の胸当てのカガネムシに使われた。

●ムラーノ(p30)
 1204年、コンスタンティノープル陥落。トルコの小さなガラス職人集落が、船で地中海を渡り、ヴェネチアに住み着いて商売を始めた。
 当時のヴェネチアは木造建築だったので、加熱炉(540度まで上げる必要があった)による火事が多発した。
 1291年、政府は、ガラス職人をムラーノ島に移住させた。ムラーノは、経済学者の言う「情報波及」のある環境が整い、イノベーションの拠点となった。ガラスの島として知られるようになり、凝った花瓶などの優美なガラス製品は、西ヨーロッパ全土のステータスシンボルとなった。
 ガラス職人は今も商売を続けており、その多くが最初にトルコから移住してきた家族の直系子孫である。

●鏡(p48)
 ルネサンス期や初期モダニズムに登場するようになった絵画に、自画像がある。
 鏡は、画家が自分自身を描き、形式上の工夫として遠近法を考え出すのに直接的な役割を演じた。〔そしてそれからまもなく、ヨーロッパ人の意識に新たに自分を中心にすえるという根本的な転換が起こり、さざ波のように世界中に広がることになる(そしていまだに広がっている)〕。
 自己中心の世界は、ヴェネチアやオランダのような場所で栄え始めていた近代資本主義と相性が良かった。

●レコードと電話(p132)
 トーマス・エジソンが1877年に蓄音機を発明した時、郵便で音声の手紙を送る手段として定期的に使われることを思い描いていた。個人がロウを塗った巻物に蓄音機で書状を記録し、ポストに投函し、数日後にそれが再生される。
 ベルは電話の主な用途として、生の音楽を共有する手段を想像していた。電話機の片端にオーケストラか歌手がすわり、反対側にリスナーがすわってスピーカーから聞こえる音楽を楽しむ。
 しかし、レコードと電話の使い方は、発明家が思い描いていたものとあべこべになった。

●独占禁止法(p138)
 1956年、米国司法省は、AT&Tによる電話網の「自然独占」を認めた。その代わり、それまでベル研究所によって生み出された特許発明はどれも、無償でアメリカ企業に提供しなければならず、新たに取得する特許はすべて安価な料金で使用を認めなければならないこととなった。

●睡眠パターン(p256)
 夜間照明が普及する前の人間の睡眠パターンは今と異なっていた。2001年、歴史家のロジャー・イーカーチが、様々な日記や教本を引用して唱えた説。
 第一の眠り……まず、4時間ほど睡眠。目を覚まして軽食を取ったり、用を足したり、セックスをしたり、火のそばでおしゃべりしたり。
 第二の眠り……その後、4時間ほど睡眠。
 8時間の継続的睡眠が理想とする考え方は、19世紀の習慣によって構築された。

(2016/12/28)KG

〈この本の詳細〉
honto: https://honto.jp/netstore/pd-book_27959991.html
e-hon: http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033478832


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