『堕ちる人妻。許して、そこだけは・・・』
第一章 喪失、セカンドバージン(10)
手錠を外されても、新垣景子は起き上がることができなかった。そのままうつ伏せとなり、抗うことなく荒い呼吸を続けた。向井雅治は、そんな景子の肢体を見つめると、バスルームに向かった。そして、果ててなお天を向いている真っ赤になったそれにシャワーを当てた。もっとも、ローションを洗い流し終えたときには、しなだれて下を向いたが。
雅治がベッドに戻ると、景子は落ち着きを取り戻していた。雅治は、景子の隣に寝ると、彼女のロングヘアーに指を流しながら言った。
「きみのセカンドバージンをもらえて嬉しいよ」
景子が、恥ずかしそうに両手で顔を覆う。
「どんな気持ち?」
雅治が問うと、景子はゆっくりと両手をおろし、小さく呟いた。
「温かい」
「え?」
「温かいの」
「それは、たっぷりとザーメンを注いだからね」
「ううん。温かいのはアナルだけじゃないわ。不思議と心が温かいの。今の主人にファーストバージンを捧げたときには、あんなに愛していた人なのに、なぜか痛みと嫌悪感しかなかった。もっとも、その前に友達から散々、処女喪失なんてなにもよくない、期待しないように、って釘を刺されてたから、まあ、想定の範囲内だったけど」
「そのときとは違うってわけか」
「うん。全然違う。どうして? どうしてこんなに心が温かいの? この充足感はなに?」
景子のこの一言に、雅治は薄く笑った。
「なんにしても、景子に喜んでもらえてよかった」
言うと、雅治は景子の顎を持ち上げた。そしてキスをした。唾液が糸を引くような濃厚なキスであった。雅治は、景子の下の前歯を一本、一本舐め上げると、彼女の舌を吸った。そして、景子を仰向けにして言った。
「さあ、口を開けるんだ」
素直に従う景子。
雅治は、奈落のようなそこにたっぷりの唾液を垂らした。
景子は、雅治の唾液を一度舌に載せて無味の液体を味わうと、それを飲み込みながら、なぜ自分は今このホテルにいて、セカンドバージンを奪われ、また、奪った相手、雅治となぜ今のような関係に堕ちたのか、雅治と初めて出会ったあの日のことを思い返した。
<第二章へ続きます>
一目均衡表、RSI、ストキャスティクス、MACD、ディナポリ。私、難しく考え過ぎていました。これだけでいいのに・・・
私の男友達が何人か実践して、実際に結果を出しています。女の心理を見事についています。→ 逆タマ大学