「今度○○さんを紹介してあげるよ!」
と言われたとき、あなたは、どういう風に感じますか?
私は、怯えてしまいます。
「いえそんな!……私のようなつまらない人を紹介しても、
相手に何も貢献することができないから、時間泥棒になり、申し訳ないです」
こんな風に思ってしまい、身構えてしまいます。
パーソナルブランディングがうまくできていないため、
人と会うことに対してとにかく消極的になりがちです。
ですが、そろそろそんな弱点を克服して、
有意義な人脈を形成しよう!と決意して手にとったのがこの本でした。
人脈のないビジネスマンが成功することは、きわめて難しい
著者の本田さんが、
成功のために最も重要だと考えているのが「人脈」です。
このレバレッジシリーズのコンセプトは、
「投資によってパーソナルキャピタル(自分資産)を形成していく」
ということですが、著者は
人脈に勝るパーソナルキャピタルはないと断言しています。
彼が実践しているのが、最小の労力で、
関わった人すべてが最大の成果を生む「レバレッジ人脈術」。
もちろん、一度きりで縁が薄くなったり、単に名刺を持っているだけの
関係は「人脈」とは呼べません。
本田さんの考える人脈とは、情報を交換したり、
人を紹介したり、刺激し合ったりして、
一緒に成長していけるようなマインドの高い仲間のこと。
自分の価値観に合った仲間を見つけ、つながりを持ち、ともに高めあうことが
「レバレッジ人脈術」の大きな目的なのです。
「ギブ・アンド・テイク」ではなく
「コントリビューション(貢献)」が基本
この本を貫く最も重要なキーワードが「コントリビューション」です。
人脈作りは、会いたい人にアプローチし、実際に出会い、その関係を維持し、
お互いに成長・発展するという4つのプロセスをたどります。
このすべての過程において基本となるのがコントリビューション。
「人から何かしてもらう」というのは非常にパッシブな考え方です。
人脈形成のためには、「自分は相手に何をしてあげられるか?」を常に考え、
「頼られる存在」にならなければいけません。
例えば相手が興味のある分野について情報提供を行ったり、
自分の経験から生まれたノウハウを
相手に合わせてカスタマイズして伝える、
仕事の提携に役立ちそうな相手を紹介する、など。
そのために必要なことが聞き役に徹することです。
相手のことをよく知りもしないうちから、
「こんなに役立つ情報があります!」
などとしたり顔で語りだしても、鬱陶しがられるだけでしょう。
求められない限り、こちらからは話さない。
人との会話は10:90で聞き役に徹する。
そのくらいのスタンスでちょうど良いのです。
レバレッジ・ネットワークの5つのメリット
意識的に人脈を成長させることで、
どんなメリットがあるのでしょうか?
参加者全員にメリットが生まれるレバレッジ・ネットワークの
5つのメリットを簡単に紹介します。
①マインドが伝染していく
マインドの高い方が集まってくると、仕事の内容だけでなく
志の高さにも影響を受けます。
そういう高いマインドを感じ、自分の仕事にフィードバックすることができます。
②具体的にイメージできる
たとえば、会社を上場させるとか、本を出すとか、海外で仕事をするなど、
周囲に実践した人がいないとなかなかイメージが掴めませんよね。
しかし仲間の中で誰かが成功したり実現していれば
具体的なイメージを掴むことができます。
③情報・ノウハウを共有できる
同じマインドや方向性の仲間が集まることで、それぞれが持つ情報や
ノウハウを共有することができ、成功する可能性が高まります。
④人とのつながりを共有できる
同じマインド・方向性の仲間の集まりなら、それぞれの人脈も
共有することができます。
たとえば、メンバーの誰かが取材を受けたりしてメディア関係者と
知り合いになれば、会にお誘いすることによって
結果的に全員が知り合うことができます。
⑤自動的に成長していく
会がある程度の段階になれば、主催者が手を尽くさなくても
参加した人同士でつながりが生まれたり何らかのプロジェクトが
立ち上がったりします。
この段階になると化学変化のようにいろいろな
仕事・プロジェクトが生まれていきます。
このように、一人で何かアクションを起こすよりも、
ネットワークを活用することで
はるかに大きなパワーを持つことができるわけです。
これがレバレッジ・ネットワークの威力といえます。
、
まとめ:
実は、会社や学校以外で積極的に人脈づくりをしている人は
意外に少なく、わずか9.2%に過ぎないそう。
だからこそ、意識して行えば圧倒的な成果がでます。
高い志を抱いてともに歩み、切磋琢磨できる仲間と巡りあいたい、
そのために自分自身を磨きたいと考えている方に、おすすめの本です。