「オレたちバブル入行組」 池井戸潤 (文春文庫)
銀行の融資課長「半沢直樹」の活躍を描いた、銀行小説の傑作です。
TV「半沢直樹」の原作です。
文春文庫から2007年に出ました。すでに第29刷。
200万部以上売れているようです。
主人公は、半沢直樹。東京中央銀行大阪西支店融資課長。
正義感があり、したたかで、鼻っ柱が強い男です。
西大阪スチールが倒産して、大阪西支店は5億円の打撃を受けました。
融資課長である半沢は、粉飾決算が見抜けなかった責任を追及されます。
しかし、その融資は支店長の浅野が、強引にまとめてきたものでした。
それでも立場上、半沢は西大阪スチールの債権回収に乗り出します。
社長の東田はどこへ隠れているのか? 誰と組んでいるのか?
隠し財産はあるのか? あるとしたらどこか?
やがて見えてくる意外な真実。
そして始まる半沢の反撃・・・
詳しい説明は不要でしょう。人気のTVドラマ「半沢直樹」の原作です。
めちゃくちゃ面白かったです。
この小説の面白さは、正義が悪を、徹底的にたたきのめす所にあります。
「やられたらやり返す。十倍返しだ。」・・・実に痛快です。
現実は、こうはいきません。悪がはびこり、正直者が馬鹿を見る世の中です。
だからこそ、我々は半沢直樹に、正義のヒーローを見ているのだと思います。
また、バブル入行組が、仲間同士お互いに助け合う所が、すがすがしいです。
銀行小説であると同時に、友情の物語でもあります。
さて、ドラマの「半沢直樹」も、面白かったです。私は第7回から見ました。
半沢役の堺雅人も良いですが、なんといっても、妻役の上戸彩が良いです。
原作の妻「花」は、ただプリプリしていただけ。
ドラマの妻「花」は、プリプリしていながらも、とてもかわいい。
さて、この小説には続編「オレたち花のバブル組」があります。
現在、日曜劇場でやっているのは、こちらの内容だとか。
さいごに。(東京オリンピック)
2020年のオリンピックが、東京に決まりました。良かった。
これをきっかけに、日本の景気が、もっと回復してほしいです。
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