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気持ちをところどころ思い出す

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J. D. Salinger(訳:村上春樹)の「キャッチャー・イン・ザ・ライ(原題:The Catcher in the Rye)」を読みました。野崎孝訳の「ライ麦畑でつかまえて」を読み感動し、調子に乗って原典も辞書を片手に読んでから時が経ち、その後村上春樹訳が出版されたことは知っていましたがなかなか読む機会がなく、いずれは読まねばなるまいと心に誓っていましたが、やっと読みました。書店で探しても置いてないし、あまり脚光を浴びてない感じなので、どんな風に訳されているのかだいぶ心配しながら読み始めましたが、あまりかわらないなというのが読後の第一印象で(元の本が同じなのですから当然といえば当然ですが)、安心しました。確かに読みやすく、「ライ麦畑でつかまえて」を読み返したというよりは、村上春樹の新しい小説を読んだという感覚に近かったかも知れません。内容に素直にストレートに感動するには、自分がちょっと年をとってしまったというのが正直なところですが、以前読んだときの気持ちをところどころ思い出しました。またもう少し経ったら読み返してみたいと思いますが、そのときはどちらを読み返すか、それが問題かも知れません。

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

 


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