以前にこの作家の本を読もうと手にとったらあまりにも暗いイメージでその雰囲気に飲みこまれて気持ちまで落ち込みそうで読み進めませんでした。
直木賞を受賞され、受賞の時のインタビューをテレビで見て再度チャレンジしようと思ってました。
とりあえず、短編から。しかも図書館の予約数の少ない本を選びました。
舞台は北海道。
「かたちないもの」
「海鳥の行方」
「起終点駅」
「スクラップ・ロード」
「たたかいにやぶれて咲けよ」
「潮風の家」
どの章にも出てくる人物は何か訳ありのひとばかり。
なので、読んでいて楽しくはないけれど読み進まずにはおれない。
最後はどうなるの?
決してハッピーエンドではないけれどアンハッピーでもない・・・。
「真面目に生きていけばなんとか生きていけるかもしれない。とにかく歩き出そう。」という感じ。
余韻を残して終わっています。
それぞれの今後も気になります。
最後に「潮風の家」を持ってきたのは良かったと思います。ちょっと心温まりました。
読んで良かったなぁと思えた小説でした。
ところで
「笑っていいとも」のテレフォンゲストに出演されていてゴールデンボンバーのファンなのでそんな話やらなんだかとても楽しい人のようでした。
本の雰囲気とえらい違うなぁ、といい意味でそのギャップがいいなぁと思いました。
インタビューやエッセイなどは楽しそうです。
また出会う機会を楽しみにしたいと思っています。