「ネイチャーブックス 森物語」 高田宏著 水越武写真
世界文化社 1991年11月20日刊 2,400円
「満月が森から上がった。湖をとりまいているエゾマツやトドマツの森は、昼間見たときには雪をのせてまだらに白かったのだが、今は黒々として眠っている」。「ゆたかな森は音にみちている。水の音、風の音、木の葉の音、虫の羽音、鳥の声、ときにリスなどの小動物が枝渡りをしたり笹をくぐる音・・・」。「森の底はやわらかい。そこは豊かな生命圏である。草や苔が生い茂り、腐葉の下を虫が這いまわる」。「森というのは、実に複雑な構造を持った、高度な生命集団なのだ。しかも一つ一つの森が、それぞれ特有の個性を持っているらしい。私たちにはなかなか森の全容は見えない」。70枚の写真も森の諸相をよく伝えている。
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