半藤一利の『日露戦争史3』を読了しました。 いよいよ、日本海海戦です。奉天での戦いに勝利した日本だが、ロシアは依然希望を捨てずに、バルチック艦隊を日本海に送り込んでくる。これを完膚なきまでに叩きのめすのが連合艦隊の使命だった。そして、戦争後の日露のポーツマス条約までを描いている。この条約に大いに不満を持った日本国民の姿も描いている。 司馬遼太郎の『坂の上の雲』を読んでいると、それほど、目新しいことはないけれど、面白く読めました。 ただ、太平洋戦争の敗戦の遠因は、日露戦争の勝利にあったという著者の立場から見ると、少し終わり方が中途半端な印象が残ります。その点について、著者はあとがきで断ってはいるものの、やはり残念です。そこらあたりは、大昔に読んだ松本清張の『昭和史発掘』が的確に描いているかもしれません。 日露戦争時に、海軍軍人がどこの部署で仕事をしていたかと太平洋戦争での立場を綴ってこう書いている。
あえて教訓をひねりだせば、戦闘の悲惨さ非情さを自分の眼でしっかりみたものと、そうでないものとでは、のちになって戦争をめぐってのその発言にうんと差がでてくるのではないか、ということ。いや、これもコジツケにすぎないかもしれない。いえいえ、これはコジツケ等ではないと思います。実際、直接戦争を知らない、戦後派の政治家、安倍首相あたりの発言を聞いていると、その傾向はあると思います。わたしも、おなじ戦後生まれではあるけれど・・・。






