刑事ものミステリかと思いきや「安楽椅子探偵」ものだったんですね。 「哀愁のくるみ餅事件」「根こそぎの酒饅頭事件」「不審なプリン事件」「忘れじの信州味噌ピッツァ事件」「謀略のあめせんべい事件」の5編が収録されています。 長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事。甘党の上司や同僚からなにかしらスイーツを要求されるが、日々起こる事件は、ビターなものばかり。上田市の山中で不審死体が発見されると身元を探り(「哀愁のくるみ餅事件」)、軽井沢の教会で逃亡犯を待ち受ける(「不審なプリン事件」)。『プレゼント』に登場した御子柴くんが主役の、文庫オリジナル短篇集。 (「BOOK」データベースより) 縄張り意識の強い警察組織が広域犯罪に対応するために立ち上げた部署が警視庁捜査共助課。主人公の御子柴刑事は長野県警からの出向。という設定が面白いです。 設定以上に面白かったのが、毎回のように御子柴刑事が警視庁のお偉いさんからは長野名物を求められ、長野県警のお偉いさんからは話題の東京銘菓を買って寄越せとこき使われる、お決まりのシーンです。 宮仕えはつらいなあと思いました。 事件そのものはさほどシリアスなものではなく、どこかユルさが漂っているのですが、それでいて手強い。 東奔西走する御子柴刑事がきれいに解決!と思いきや、相談を受けた長野県警の上司である小林警部補が思いもよらない視点からさらりと答えを導き出してしまいます。 この辺が若竹さんの真骨頂ですね。 長野の名物・銘菓が目白押しです。知らないものも多かったので、メモっておいて旅行で訪れたときに買い込むことにします ^^b
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