死ぬものは死にゆく躑躅燃えてをり 臼田亜浪
つつじの燃えあがる赤は生命の燃焼の激しさそのものだ。だからこそなお一層、燃え上がる生終焉である死が意識される。どんなに巨大な蝋燭でもいつかは燃え尽きるように、燃え続ける命というものはない。生と死の奏でる激しくも哀しい音楽である。
空海の『秘蔵法鑰』には、このような言葉がある。
生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めにくらく、死に死に死に死んで死の終りにくらし。
自分はどこから生まれ、どこへ死んでいくのか、生まれるとは何か、死とは何かと言う一大事を、人はなおざりにして何も考えずに人生をおくっている。無常迅速である。便々として日々を送ってはいけない。