『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』 苫米地英人 2012/06
著者は認知科学者、カーネギーメロン大学博士。 頭の中のゴミ、モヤモヤを消して人生観を変える方法についての本。
感情に振り回される人は「抽象度が低い」と述べる。情報量が多い状態を「抽象度が低い」といい、少ない状態を「抽象度が高い」という。
抽象度を上げて感情というゴミを捨てるには、ゴールを持つことが不可欠。ゴールに無関係な感情は捨てる。
自分自身の価値観だと思い込んでいるものが、実は他人から刷り込まれたものである。他人のモノサシは捨てなくてはならない。
人が見ている世界は、脳が重要だと判断したものだけで成り立っている。脳は、昨日まで重要だと判断していたものを今日も重要だと判断する。現状を維持するホメオスタシスが働いていると述べる。
ゴミでいっぱいの「これまでの自分」を一度ゼロにし、本当に望むものを自分のモノサシで選び直す。それが「自分を変える」ということ。
自己イメージがプラスであれマイナスであれ、人は自己イメージに沿うように思考し行動する。
自分の能力に対する自己評価を「エフィカシー」という。
会社を辞めようという人に「やめた後の道筋を詳細に考えてから辞めろ」というアドバイスは無意味。会社にいながら考えた退社後の道筋は、しょせん現状の延長上にすぎない。辞めたことでホメオスタシスが変わり、見える景色が変わる。「辞めてから本気で考えろ」だという。
全体と部分の双方向の関係を「ゲシュタルト」という。頭のいい人はゲシュタルトができていて、部分だけで全体が分かる。抽象度が高い状態。
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