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泣けた。ヤマト2199最終章。

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ヤマト2199もいよいよ最終章。

2週目のどこかで観ようと思ってたけど、

日曜のTV版観て、その続きで来る観客が増えそうだったので

30日(金)に京都で観賞!

SnapCrab_NoName_2013-8-31_23-27-47_No-00.jpg

っていうよりやっぱり待ち切れなかったのです。

楽しみで、楽しみで。

週末なのに20:10からの上映は観客もまばら。

20人足らずってとこか。(少なっ!)。

しかも同輩とおぼしきおっさん率ほぼ100%(笑)。

ま、このほうが集中して観れるしいいけどね。

あ」

泣けた。

 

とことん泣けた。

2199最後にやってくれた。

「作画崩壊」。。。。

 SnapCrab_NoName_2013-8-31_23-25-5_No-00.jpg

第6章の後半からその予兆はあったけど、

最終章に至っては4話分ほぼ全編にわたって崩れきっている。

物語はよかった。

オリジナル要素を随所に盛り込みつつ

新たな解釈と展開で、うまくまとめていた。

古代と雪の成り行きも

ガミラス本星での戦いの盛り上がりに

うまく乗じて演出されていた。

よかったと思う。

イスカンダルとコスモ・リバースも、

古代守の絡みも悪くなかった。

それなのに、いい感じだったのに、

第7章は物語の大団円に向けて

人間ドラマによりフォーカスされているのだけれど、

その肝心な人物作画が酷い。。

SnapCrab_NoName_2013-8-31_23-27-26_No-00.jpg

前章後半のような絵が雑とかいう事じゃなく、

何ていうか、世界観が欠如している。

作画監督が不在のごとく、

カット・シーンごとにキャラのテイストがころころ変わる。

これもオリジナルへのオマージュなのか。(そんなことまで踏襲せんでいいだろ!)。

実写でいう演技指導がなされてないというか

役者が勝手な解釈でそれぞれに演技しちゃってる。

SnapCrab_NoName_2013-8-31_23-26-33_No-00.jpg

登場人物たちの笑う、怒る、泣く、吠える、

都度の喜怒哀楽の表情が、

絵コンテだけ見てあとはそれぞれのパート担当が

勝手に動きをつけたような違和感。

しかもその動きが

総じてあっさりと記号的なテレビアニメレベル。

印象に残る表情や動きが演出されていない。

ここまでの2199にはそれがあった。

それがきちんとした世界観に繋がっていた。

そこに作り手の「愛」があった。

だからこそ、ちょっと軽いとか、

キャラがちゃらいとか言いながらも、

僕たちおっさんは、2199にここまでついてきた。

だから前章での雑な作画も

来る最終章での品質を優先した結果だと信じていた。

きっと最終章は持ち直してくれるだろうと。

きっと最終章では今まで以上に

僕たちの予想を超える世界観を魅せつけてくれるだろうと。。

SnapCrab_NoName_2013-8-31_23-28-10_No-00.jpg

どうしちゃんだよ。

なんでこうなるんだよ。

最終章では最後までその世界観が見えなかった。

「俺はそれが悲しい。そして悔しい。。」(BY 古代進 風)。

おっさんなりの分別でちょっとクールダウンして考えてみた。

僕たち受け手の目が肥えたのか?

ここまでのクオリティの高さに感覚がインフレを起こしたのか?

いつの間にかハードルを上げちゃってたのか?

ここまでの2199を一人静かに思い起こしてみる

否!

あきらかに最終章は

客観的に、総体的に、絶対的に世界観が欠如している。

単なる週間テレビアニメ程度に成り下がっている。

動画部分も酷い。

印象的なタメやフリが一切ない。

原画と原画をつないだだけ。

説明的で味わいがまったくない。

肝心なキャラがぜんぜん活きてなかった。

SnapCrab_NoName_2013-8-31_23-28-30_No-00.jpg

オリジナルとは一線を画した

独自のストーリーと決着がよかっただけに、

人間ドラマの集大成であるべき最終章でのこの失態が

残念でならない。

終わった。

終わっちまった。

振り返ればこの1年あまり。

数十年ずっと胸にしまっていた初恋を

思い出させてくれたような2199。

おっさんは楽しかった。

ほんとうに楽しかった。

映画館を後にして、京阪三条に向かう鴨川には、

数十年前の僕と変わらない若者たちが、

更ける夜も気にせず川辺で楽しそうにしていた。

それをぼーっと眺めつつ、「もうあそこには戻れない」。

そんな当たり前のことを感じつつ、

「早く渡れよ」と点滅する青信号に背中を押されて、

 僕は向こう側に足を進めた。


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