ストロベリーナイトに続けて、姫川シリーズ読んでいます。
【ソウルケイジ】(誉田哲也)
内容(「BOOK」データベースより)
多摩川土手に放置された車両から、血塗れの左手首が発見された!
近くの工務店のガレージが血の海になっており、手首は工務店の主人のものと判明。
死体なき殺人事件として捜査が開始された。遺体はどこに?なぜ手首だけが残されていたのか?
姫川玲子ら捜査一課の刑事たちが捜査を進める中、驚くべき事実が次々と浮かび上がる―。
シリーズ第二弾。
前作の猟奇殺人のような残酷シーンが少ないので、
じっくり読めます。テーマは「父性」。
ミステリー部分はそれほど複雑ではなく、最後に明らかになる人るの真実。
結末は、悲しいものではあるけれど、
残された者の心に、深かく父(父親代わり)の愛情が刻まれる事件でもありました。
事件を追う姫川の、今回の適役(って言っていいのかな?ライバル刑事・・・か)は、
同じ事件の捜査で別班のトップである日下警部補。
勘を武器に捜査を進める姫川とは真逆で、徹底した細かな下取りを重ねて捜査を固めるタイプ。
この二人の捜査の対比が、面白かったです。
姫川は、日下のことを生理的にめっぽう嫌っているけれど、
私は、こういうタイプの刑事キャラ、結構好きです。
そして、今回も、姫川にくっついている井岡の能天気キャラが、
深刻な物語の中で、ちょうどいい緩和剤になってて良かった。
それにくらべて、菊田の暗さが残念すぎる・・・。
せっかく姫川とのいいシーンもあるのに、
ぜんぜん関係が進まないのがちょっとイラッとくるほどだわ。。。
この先この二人に進展はあるのでしょうか。