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ミッション・トゥ・マーズ/火星移住大作戦

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ミッション・トゥ・マーズ 火星移住大作戦

ミッション・トゥ・マーズ 火星移住大作戦

  • 作者: バズ・オルドリン
  • 出版社/メーカー: エクスナレッジ
  • 発売日: 2014/06/03
  • メディア: 単行本
 アポロ11号で月面着陸を果たした、宇宙飛行士バズ・オルドリンによる火星移住計画書。  火星移住などというと、まるで「火星年代記」などのSFの世界のようだけれど、この本を読むと現実的にも可能であることが見えてくる。国際宇宙ステーションで、宇宙飛行士たちが長期にわたって宇宙空間で生活してきたノウハウがあるし、火星にはインフラ整備に必要な豊富な資源もある。永続的に火星に住み続けることも可能なんだそうだ。  一読して、宇宙飛行士が書いているだけに、計画の内容が非常に実際的という印象をもった。技術的な側面だけでなく、政治的、外交的な側面も含めて書かれてあって、随分緻密に計画されているなあと感心させられる。月、小惑星、火星の衛星フォボスとダイモスなどを足掛かりにして、徐々に火星に向かっていくという段階的なプロセスが書かれていた。  「オデッセイ」という映画では、マット・デイモンが火星でジャガイモを栽培していたけれど、彼が居住していたようなモジュールをさらにたくさん作ったり、巨大なドームで覆った町を建設したりすることで、火星に大勢の人間が住み着くことができるだろう。火星全体を温暖化させて、地球の大気状態に近づけるテラフォーミングも行われるかもしれない。  最初は科学者が、やがて民間人もぞくぞくと火星に移住するようになるのだろう。火星に新たなフロンティアができて、資源を掘削して産業活動を行ったり、様々な研究活動を行ったりする。火星上でこれまでにない経済圏・文化圏が生まれ、地球と交流するようになる。そんな未来の姿が目に浮かぶようだ。  人口が増え続け、資源が枯渇してゆく地球。持続可能な未来を作り上げるための方策として、火星を開拓するというアイデア。外に外に向かって解決策を求めるというのは、実に興味深い発想だ。  筆者はよほど火星移住を実現したいのか、非常に熱のこもった言葉で書かれている。こんなに熱量のある文章というのも珍しい。政治家の演説を聞いているみたいだった。だが、読んでいるうちに筆者の熱意にほだされて、だんだん火星移住が実現できるんじゃないかと思えてくるから面白い。  2035年には火星に有人のロケットを着陸させ、移住を開始させる計画だとか。どんな未来がやってくるのか楽しみになる本だった。

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