■ヒトコト感想
森博嗣が自身の収入を赤裸々に語る。作家の、それも売れっ子作家の印税や収入がこれほど包み隠すことなく語られたことは今までないだろう。独特な考え方をもつ作者だけに、収入を公開することにもなんら問題はないのだろう。売れっ子作家である作者はトータルすると百万冊以上売り上げている。その結果、どれだけ儲けたのか。
一般人からすればかなり強烈な金額だ。多数の作品を生み出し、継続して売れ続けている作者だからこそ可能なことなのだろう。自分で自分のことをマイナな作家と言い、それでいて、本はかなり売れている。趣味に生きるために、作家としての作業は1日1時間としているのはかなり驚いた。ここまで赤裸々に自分の収入を発表しているのはすごい。
■ストーリー
1996年38歳のとき僕は小説家になった。作家になる前は国立大学の工学部助教授で、月々の手取りは45万円だった。以来19年間に280冊の本を出したが、いまだミリオンセラの経験はなく一番売れたデビュー作『すべてがFになる』でさえ累計78万部だ。
ベストセラ作家と呼ばれたこともあるが、これといった大ヒット作もないから本来ひじょうにマイナな作家である――総発行部数1400万部、総収入15億円。人気作家が印税、原稿料から原作料、その他雑収入まで客観的事実のみを作品ごと赤裸々に明示した、掟破りで驚愕かつ究極の、作家自身による経営学。
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