『食品の迷信』 芳川充 2008/04
著者は(株)ジャパンフレッシュ代取。食品アドバイザー。 日本の食品に対する迷信を指摘する本。
そもそも、食べるという行為には、少なからず危険がともなうもの。100%安全であるという保証はなく、証明もできない。
食の真実が歪められている最大の原因はメディアにある。
フードファディズムとは、ある特定の食品さえ食べていれば健康になるとか、逆に特定の食品を食べると健康被害が起こるといった、化学的な根拠に基づかない極端な思考を指す言葉。現在の日本人の多くがフードファディズムに陥っている。
一般の消費者からは「中国産の食品は信用できない」と考えれれている。しかしこれは大きな誤解。国産も含め諸外国産の食品と比べて、中国産が際立って「危険」だという根拠はどこにもない。中国産食品の輸入違反率は平均以下。
アメリカの食品輸入時の違反データ(2006年7月-2007年6月)を見ると、中国産より日本産の違反率が高い。
中国産食品への拒否反応は中国という国そのものへの拒否反応が大きく影響を及ぼしている。
「毒入りギョーザ事件」を「中国だから」と片付けるのは間違い。この件は「食品事故」ではなく犯罪性のある「事件」であり、毒物混入事件として考えるべき問題。
耐震偽装からはじまって、食品偽装、建材偽装など、日本全国偽装だらけ。国産ウナギの8割が外国産。消費者の過度の産地信仰と、無知によって偽装表示が蔓延している。
アメリカ防疫センターによると、「残留農薬で死んだ人はゼロなのに、天然由来の食中毒で年に何百人もが命を落とす」。イギリスの政府機関は「有機食品が通常の食品に比べて、より安全とかより栄養があるという化学的な証拠は、現時点ではない」との見解。
天然=安全、化学物質=悪は間違い。
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食品の迷信
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