「キノの旅XVI」時雨沢 恵一
人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅。
読了日:2013.07.27
分 類:ライトノベル
ページ:247P
価 格:530円
発行日:2012年10月発行
出版社:メディアワークス電撃文庫
評 定:★★★+
●作品データ●
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主人公 : キノほか
語り口 : 3人称(一部、1人称)
ジャンル : 異世界ライトノベル
対 象 : ヤングアダルト~一般向け
雰囲気 : 静か。淡々とした
結 末 : 各話完結型
イラスト : 黒星 紅白
デザイン : 鎌部 善彦
装丁者 : 荻窪 裕司(NETA+MANIERA)
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【100字紹介】
キノと言葉を話す二輪車エルメス、若師匠&相棒、
シズ様ご一行が世界を旅する物語、
国に落ち着いて写真屋になったフォト&ソウの日々を描く連作短編集第16巻。
沢山の個性的が作り出す、異世界都市国家の一期一会。 ●収録作品● -------------------------------------------- 口絵イラストノベル 昼と夜がある国 ―Counterclockwise― 口絵イラストノベル 転がっている国 ―Take Free If You Can!― 口絵イラストノベル プロローグ 恋文の国・b ―Confession・b― 第一話 死人達の国 ―Sprits of the Dead― 第二話 育てる国 ―Stand by me!― 第三話 飲酒運転の国 ―Let's Play the Game!― 第四話 血液型の国 ―Blood Type― エピローグ 恋文の国・b ―Confession・a― フォトの日々 見えない真実 ―Family Picture― フォトの日々 残されたもの ―Return― -------------------------------------------- キノのシリーズ第16作です。 久々に100字紹介を書き直しました。 いつの間にか、半分くらいをキノが奪われてしまっていたので。 口絵イラストノベル「昼と夜がある国」は、 過酷な自然環境を緩和するため、国を完全にドームで覆い、 昼間は太陽光発電で湖に水を溜め、その間は国内はプラネタリウム状態、 夜間に水力発電でドーム内を昼間に保っている国。 師匠たち、シズ様一行、そしてキノ&エルメスと、 3者3様のこの国の楽しみ方に、それぞれの個性が現れる1作。 口絵イラストノベル「転がっている国」はキノ&エルメスが、 持ち出し放題の沢山の長期保存可能な携帯食料を前にしながら、 ちょっと悔しい思いをするお話。 イラストの、左下に視線をやって憮然としているキノが可愛いです。 第一話「死人達の国」も、キノのお話。 国を取り囲む、周りの国々の軍などから入国を止められ、 死者が動き回る地獄絵図と化してしまったこの国での 殲滅作戦に参加することになったキノ。 オチはふーん、と。発想も面白く、悪くはないですが、もう一息。 第二話「育てる国」は、シズさまご一行が映画が盛んな国を訪れる話。 この国では移民は、国民との結婚や養子縁組などで認められると知った彼らの前に、 ティーを養女にしたいという夫婦が現れ…。 シズとティーが兄妹になるのも、ちょっとだけ見てみたいかも? 第三話「飲酒運転国」は、師匠たちのお話。 一体、どんな恐ろしい国かと思えば、 飲酒運転をスポーツ化してしまったという、 個性的と言うか何と言うか、なかなか豪快な国でした。 ちなみにそんな国でも、公道での飲酒運転は厳罰でございます。 第四話「血液型の日々」は、血液型占いが大流行の国にやってきたキノ&エルメスの話。 当然、血液型のないエルメスはちょっと悔しそう…? しかしオチはそこなのかー!なのでした。 プロローグ・エピローグはキノたちと、一部シズさまご一行。 なかなか複雑な三角関係(?)で。 純粋な愛かもしれないけれど、ちょっと怖い。 フォトの日々「見えない真実」は、すっかり定番になった フォト&ソウの日々です。 写真屋にやってきた依頼は、家族写真を撮ってほしいというもの。 少年の願いを頑なに拒絶する両親の気持ちと、無邪気でまっすぐな少年。 真実は、見えなくて正解だったのか…。少年のこれからの幸福を願います。 フォトの日々「残されたもの」は、雪景色を撮りたい!という フォトの強い気持ちから、初冬に山間の小さくて可愛い村を訪れ、 そして不慮の出来事により再訪することになったフォトと村人たちのお話。 報道というものを考えさせてくれるお話です。 それにしてもフォトは、普段はあんなにのほほんとしているのに、 必要なときはキノ以上にきっぱりしていてかっこいいですね。 これが今巻一番の感動作ということで、ラストの配置でしょうか。 そんな感動の余韻を吹っ飛ばすのは…あとがき。 ひたすらひらがな。で、編集部ツッコミ(※フィクションです)。 しかし、大怪我をしていたなんて全然知りませんでした。 一体何があったのでしょうか…。 ぐぐっても結構謎なのですが。ちょっと気になります。 --------------------------------- 文章・描写 :★★★ 展開・結末 :★★★ キャラクタ :★★★★ 独 自 性 :★★★+ 読 後 感 :★★★ --------------------------------- 菜の花の一押しキャラ…ソウ 「ま―、もうちょっと人生楽しむために生きろってことさ」(ソウ)
キノの旅 XVI the Beautiful World (電撃文庫)
- 作者: 時雨沢 恵一
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/10/10
- メディア: 文庫
シズ様ご一行が世界を旅する物語、
国に落ち着いて写真屋になったフォト&ソウの日々を描く連作短編集第16巻。
沢山の個性的が作り出す、異世界都市国家の一期一会。 ●収録作品● -------------------------------------------- 口絵イラストノベル 昼と夜がある国 ―Counterclockwise― 口絵イラストノベル 転がっている国 ―Take Free If You Can!― 口絵イラストノベル プロローグ 恋文の国・b ―Confession・b― 第一話 死人達の国 ―Sprits of the Dead― 第二話 育てる国 ―Stand by me!― 第三話 飲酒運転の国 ―Let's Play the Game!― 第四話 血液型の国 ―Blood Type― エピローグ 恋文の国・b ―Confession・a― フォトの日々 見えない真実 ―Family Picture― フォトの日々 残されたもの ―Return― -------------------------------------------- キノのシリーズ第16作です。 久々に100字紹介を書き直しました。 いつの間にか、半分くらいをキノが奪われてしまっていたので。 口絵イラストノベル「昼と夜がある国」は、 過酷な自然環境を緩和するため、国を完全にドームで覆い、 昼間は太陽光発電で湖に水を溜め、その間は国内はプラネタリウム状態、 夜間に水力発電でドーム内を昼間に保っている国。 師匠たち、シズ様一行、そしてキノ&エルメスと、 3者3様のこの国の楽しみ方に、それぞれの個性が現れる1作。 口絵イラストノベル「転がっている国」はキノ&エルメスが、 持ち出し放題の沢山の長期保存可能な携帯食料を前にしながら、 ちょっと悔しい思いをするお話。 イラストの、左下に視線をやって憮然としているキノが可愛いです。 第一話「死人達の国」も、キノのお話。 国を取り囲む、周りの国々の軍などから入国を止められ、 死者が動き回る地獄絵図と化してしまったこの国での 殲滅作戦に参加することになったキノ。 オチはふーん、と。発想も面白く、悪くはないですが、もう一息。 第二話「育てる国」は、シズさまご一行が映画が盛んな国を訪れる話。 この国では移民は、国民との結婚や養子縁組などで認められると知った彼らの前に、 ティーを養女にしたいという夫婦が現れ…。 シズとティーが兄妹になるのも、ちょっとだけ見てみたいかも? 第三話「飲酒運転国」は、師匠たちのお話。 一体、どんな恐ろしい国かと思えば、 飲酒運転をスポーツ化してしまったという、 個性的と言うか何と言うか、なかなか豪快な国でした。 ちなみにそんな国でも、公道での飲酒運転は厳罰でございます。 第四話「血液型の日々」は、血液型占いが大流行の国にやってきたキノ&エルメスの話。 当然、血液型のないエルメスはちょっと悔しそう…? しかしオチはそこなのかー!なのでした。 プロローグ・エピローグはキノたちと、一部シズさまご一行。 なかなか複雑な三角関係(?)で。 純粋な愛かもしれないけれど、ちょっと怖い。 フォトの日々「見えない真実」は、すっかり定番になった フォト&ソウの日々です。 写真屋にやってきた依頼は、家族写真を撮ってほしいというもの。 少年の願いを頑なに拒絶する両親の気持ちと、無邪気でまっすぐな少年。 真実は、見えなくて正解だったのか…。少年のこれからの幸福を願います。 フォトの日々「残されたもの」は、雪景色を撮りたい!という フォトの強い気持ちから、初冬に山間の小さくて可愛い村を訪れ、 そして不慮の出来事により再訪することになったフォトと村人たちのお話。 報道というものを考えさせてくれるお話です。 それにしてもフォトは、普段はあんなにのほほんとしているのに、 必要なときはキノ以上にきっぱりしていてかっこいいですね。 これが今巻一番の感動作ということで、ラストの配置でしょうか。 そんな感動の余韻を吹っ飛ばすのは…あとがき。 ひたすらひらがな。で、編集部ツッコミ(※フィクションです)。 しかし、大怪我をしていたなんて全然知りませんでした。 一体何があったのでしょうか…。 ぐぐっても結構謎なのですが。ちょっと気になります。 --------------------------------- 文章・描写 :★★★ 展開・結末 :★★★ キャラクタ :★★★★ 独 自 性 :★★★+ 読 後 感 :★★★ --------------------------------- 菜の花の一押しキャラ…ソウ 「ま―、もうちょっと人生楽しむために生きろってことさ」(ソウ)