これまた遅ればせながら話題だった書「これからの「正義」の話をしよう」を読みましたよ。
善い事と正しい事の違いって難しいですね。
難解なテーマを優しく投げかけてくれるのだけど、本質が難しいお話なのでなかなかどうして考えさせられる。悩ませられる。
「私は私のものなのか?」
基本手には答えはイエスだが、突き詰めていけばそこにだって疑問は生じるんだよね。
「カントの理論は、自分の所有者は自分自身であるという概念にも、人間の生命や自由は神からの贈り物だという意見にも基づいていない。その基盤となっているのは、人間は理性的な存在であり、尊厳と尊敬に値するという考え方だ。」っって????
「カントが重要だと言っているのは、善行が喜びをもたらすかどうかではなく、そうするのが正しいからという動機で善行をなすことだ。」って>>?
人間性を単なる手段としてではなく、つねに同時に目的として扱うように行為せよ。
やっぱりみんなカントに行き着くんだよなぁ〜。
「カントは、われわれはみずからを単なる嗜好や欲求の塊以上のものと考えるべきだと主張した。自由とは自律ということであり、自律的とはみずから与えた法により統治されることだ。」
「純粋理性批判」読まなきゃね。
これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/11/25
- メディア: Kindle版