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俺たち花のバブル組/池井戸潤

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オレたち花のバブル組 (文春文庫)

オレたち花のバブル組 (文春文庫)

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/12/03
  • メディア: 文庫

 TBSドラマ「半澤直樹」の後半戦の原作本もkoboから電子書籍になっていたので速攻で購入しました。後半戦が始まるまで待ちきれなかったわけです。というわけで夜中に一気に読破したら翌日の朝でしたよ(泣)。私ってどうして本読みが遅いんでしょうねえ(汗)。

 後半戦は前半戦で半澤直樹が関西支店で5億の債権を回収して東京本店の営業二部次長に昇進してから1年後から始まります。今までは5億で大騒ぎしていましたが今度は伊勢島ホテルの運用失敗の穴120億を何とかして埋めないといけなくなりました。先日後半戦の1回目を見ましたけど、出演者やストーリーが早速変えられていたのでちょっと嬉しくなってしまいました(笑)。ストーリー中のエピソードも原作から入れ替えてあるようなので、中盤にならないと出てこないようなシーンが1回目から登場したりしてちょっと驚いてしまいましたよ。ともあれ、伊勢島ホテルの羽専務がが男性から女性(倍賞美津子)になっていたり、次回以降の放送も目が話せませんね(笑)。

 ところで肝心の原作の話ですが、1.金融庁に疎開した資料を発見されないように隠すシーンが多い、2.結構専門的なことを扱っていて、経済学・経営学を少しでもかじっていないと理解が難しいんじゃないかと思いますよ(汗)。そういえば前回放送で貸し倒れ引当金繰入の話が出ていましたけど、貸し倒れ引当金って経理上の操作で実際のキャッシュが動くわけじゃないのに、まるでキャッシュが足りなくなって大変なことになるような表現になっていましたね。実際は貸し倒れ引当金を経費として処理するので、営業利益がその分少なくなりますけど(利益が少ない会社にとって死活問題です)、積み立てたお金は負債の部にあるわけですしちょっと大げさな感じがします(汗)(これで合ってるかな?)。でも配当金の原資がなくなるわけですから、株主にはやはり相当やられるのでしょう。


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