7点
「世界遺産を切り口とし、世界史の新しい楽しみ方を提案する」というのが、この本のテーマ。
「エジプト文明」では「エジプト文明」の簡単な説明(1P強)とギザの三大ピラミッドの配置図、
そして見所として「クフ王」のピラミッドをカラー写真で紹介。
「メソポタミア文明」では、世界遺産・都市遺跡「チョーガ・ザンビル」にある
階段状ピラミッド型神殿「ジッグラト」の説明や「チョーガ・ザンビル」の見所。
世界遺産「カルタゴの遺跡」を紹介し、フェニキア人の都市カルタゴとローマ帝国の戦争
「ポエニ戦争」の説明。
「仏像の誕生」という主題では、世界遺産「タフティ・バビーの仏教遺跡跡」を紹介。
「後ウマイヤ朝の成立」(滅亡まで書かれている)では、「アルハンブラ宮殿」が紹介されている。
遺跡としてはとてもマイナーだけど(ヴァイキングの拠点後「ビルカとホーヴゴーデン」や
ルーン文字の石碑)、「ヴァイキング」のヨーロッパへの影響(各地で建国)なども書いてある。
世界遺産が切り口になっているものもあるが、メインは「世界史」で、それに関係する
世界遺産の紹介をちょっとする感じ。
メジャーなものから、あまり知られていないものなど、128の世界遺産が紹介されていて、
面白い事は面白いんだけど、歴史の説明は、簡潔に短く紹介されているため、
高校世界史くらいはしっかり覚えてないと、ちょっと厳しい内容も多い。
教科書の内容を、ギューっと圧縮して説明(部分的にかなり詳しく)って感じなので、
1Pほどの説明の情報量がすごく多い。
私も、すでに高校世界史は、かなり忘れてて、特に、イスラム王朝の変遷の当りとか
「ウマイヤ朝」「アッパーズ朝」・・「アイユーブ朝」「セルジューク朝」・・・名前は覚えているが、
何が何だか(。◇。)?という感じに(^^;)。
他にも、歴史の流れがつかめず、年表を確認したり、諦めて読み流したり(^^;)、してしまった。
また、歴史の説明がメインだったので、もう少し世界遺産の説明が欲しいなーとも思った。
オールカラーなのはよく、世界にはこんな世界遺産があるんだ!と知るきっかけにはいいかな??
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