碧の王子 Prince of Silva (SHYノベルス307)
- 作者: 岩本 薫 画:蓮川 愛
- 出版社/メーカー: 大洋図書
- 発売日: 2013/07/05
- メディア: 新書
密林の少年に手を差し伸べた瞬間から、運命は動きだした!!
南米の小国エストラニオの影の支配者であるシウヴァ家に使える元軍人の鏑木は、シウヴァ家の総帥・グスタヴォから、十一年前に駆け落ちした娘のイネスを捜せと命じられる。だが、すでにイネスは亡くなっていた。失意の鏑木の前に現れたのは、イネスの息子・蓮。鏑木が少年に手を差し伸べたその瞬間、運命は動き出す・・・! 愛する養父母家族のため、シウヴァの王子として帝王教育を受けるようになった蓮と、グスタヴォの側近として、蓮の守り役となった鏑木。護り、守られる者として月日を重ねたふたりの間には誰も立ち入ることができない強い絆が生まれ!?壮大なロマンスがついに幕を開ける!!(SHYノベルス・大洋図書より) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 作品お気に入り度 ★★★☆☆ 挿絵お気に入り度 ★★★☆☆ 感想。。。 岩本薫さんの新シリーズです!! カバーイラストからして美しくて、読み始める前から興味ワクワクでした^^ ジャングルで育った少年が物凄い血筋の持ち主だった・・・!と、一見ありがちな設定ではあるけれど、こういう設定、大好きです! 野生溢れる少年!って感じが好きだったので、徐々に現実(上流)社会に染められてしまう蓮はちょっと寂しかったけれど、でもエルバも側にいてくれるし。 この巻では最後まで“ジャングルっ子”な蓮を漂わせてくれていて良かったです^^ 少し残念というか、ビックリだったのが、憎たらしい祖父との関係。 なんだかんだありつつも、この祖父とはもう少し家族的な何かを感じさせてくれる日がくるかと楽しみにしていたので意外な展開でちょっとショックではありました。 でも本格的に物語が動くのはこれから・・・という感じですね。 蓮の成長と鏑木との関係の変化がこれから楽しみです。 ちょっと登場してきた意味深な金髪紳士もきっとまた登場してくるだろうし。 個人的にはスラブの少年にも再登場してきて欲しいな・・・とか思ったり。 “ロッセリーニシリーズ”で大好きだった岩本&蓮川コンビの新シリーズ。 とにかく続きが楽しみにです^^