<内容>
・三島屋変調百物語の舞台を歩く
・宮部怪談の舞台を歩く
・本所深川七不思議を歩く
・北村薫×宮部みゆき スペシャル対談
・宮部みゆきの怪談を味わう
・宮部みゆき推薦 私の好きなこの話
2011年に出版された「やっぱり宮部みゆきの怪談が大好き!」の改題・大幅修正版です。「三島屋~」で宮部さんのインタビューが載っているんですが、今後の三島屋というよりおちかちゃんの将来についても少し語られています。
全体としては、改題前のを持っている人にはほとんど読んでいる内容だからつまらないかもな…って感じがしました。まぁ、持っていなくても半分くらいは宮部さんの作品(「三島屋~」と「幻色江戸~」)が載っているので、そちらの本を読んでいる人は半分くらいは既読済みってことになり、やっぱりつまらないかも。私も、やっぱり半分はすっ飛ばしました。
で、残った作品の中で心に残ったのが、宮部さん推薦の怪談「指輪一つ 岡本綺堂/著」です。関東大震災直後のお話で「震災で行方不明になった家族を探す男と電車の中で出会った私。電車の中で体調を崩した私は男に介抱され、ある鄙びた宿に泊まることに。その晩、お風呂に入ろうとした私は不思議な体験をする…」ってお話で怖くはないけど、不思議な縁を感じられるお話でした。少し、岡本さんの他の作品も読んでみたくなりましたよ。
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