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『詩経』:歌の原始(書物誕生 あたらしい古典入門)

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『『詩経』:歌の原始』
小南一郎(中国古代伝承文化史研究)
岩波書店(2012)
採詩の官はなかった。漢代の楽府からの類推 孔子が編纂したのではない。すでに三百あった 詩三百は歌われ器楽で演奏され舞われた 天帝に足がある 国風の詩篇は民謡を越えたところに築かれている ☆☆☆☆☆ 単なる民謡ではないのか。 ・今日の一言(本文より、桃夭と燕燕) 桃之夭夭,灼灼其華。 之子於歸,宜其室家。 若々しい桃の樹 咲き誇るその花 このお嬢さんはお嫁入り 嫁ぎ先のお家とはしっくりゆくだろう 복숭아나무: 싱싱한 복숭아나무에 화사한 꽃이 피었네. 시집가는 아가씨여! 한 집안을 화목케 하라. How pulchritudinous the peach tree looks! Radiant is every blossom young lady joins her new husband’s family She will delightfully keep house for them 燕燕于飞,差池其羽。之子于归,远送于野。瞻望弗及,泣涕如雨。 ツバメが飛ぶ その翼をヒラヒラさせながら お嬢さんはお嫁入り それを郊外まで見送った 遠く見やってももう見えない 雨のように涙を流した 제비들은 훨훨 앞서거니 뒤서거니. 누이 시집가는데 멀리 들어서 보내고, 바라보아도 보이지 않으니 눈물이 비오듯 하네. The swallows go flying about, With their wings unevenly displayed. The lady was returning [to her native state], And I escorted her far into the country. I looked till I could no longer see her, And my tears fell down like rain.

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