大河ドラマ、始まりましたねー。視聴率もいいようで。 真田氏について自分がハマったのが池波正太郎さんの『真田太平記』なので、どうしても比較してしまいます。全12巻と上下巻では違いが出るのは仕方ないのですが、それを差し引いても読後感に物足りなさが残りました。 戦国の乱世、山間部の弱小勢力であった真田氏を大名にまで育てた三代の男たち。仇敵である武田氏に仕え、旧領を取り戻した幸隆。主君を次々と替え「表裏比興の者」と呼ばれながら徳川の軍勢を二度まで退けた昌幸。そして「真田日本一の兵」幸村―知恵と情報戦で大勢力に伍した、地方の、小さき者の誇りをかけた闘いの物語。(上巻) 人は利で動く。義など方便に過ぎぬ―幸隆と昌幸はそう考える合理主義者だった。しかし上杉家での人質生活で直江兼続と出会った幸村は、彼を心の師と仰ぎ、自らの義を模索する。秀吉すでに亡く、家康により世は定まりつつある。戦国が終わりへ向かう中、強きものになびかず誇りを貫いたその輝きを描く完結篇。(下巻) (「BOOK」データベースより) 昌幸、幸村に比べると幸隆(幸村からみて祖父)というのがどんな人物だったのか、よく知らないこともあって、興味深く読みました。 武田氏に先祖代々の地を追われ、流浪の末に武田氏に仕えることで領地を取り返すことが宿願となります。 後に昌幸が名胡桃城を北条氏に引き渡すことを拒んだというのもこんな過去があったからかもしれませんね。もちろん戦略上の理由が大きいのでしょうけれど。 昌幸の代になって、周囲を武田、北条、上杉、のちに徳川に接していた真田氏は家と領地を守るために主家を変えていきます。「表裏比興の者」と呼ばれた昌幸ですが、その裏には諸国の情報収集があったと描かれます。同族の禰津氏が歩き巫女を束ねていた関係で甲賀と繋がりがあり、忍びを使った情報の収集や流布、敵国の攪乱をする場面は通り一遍でない描写が面白かったです。 ただ、それ以外のシーンは史実に沿ったものを脱してなく、作家の想像力が如何なく発揮されていたという印象ではありませんでした。 ページ数の関係なのかもしれませんが、物足りなさを感じました。
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