今朝の新聞の書籍広告欄に『はだしのゲン』(汐文社)が出ていたので、「あれ、問題の『ゲン』が販売に力を入れ始めたのか」と思ってたら、ネットのニュース記事に、”はだしのゲン、売れ行き3倍に”とあった。 どうやら、松江市での小中学校図書館での閲覧制限騒ぎで、同書に関心を持ち、購入してみようという人が多く、本の売れ行き好調のようだ。 購入者は子供達というより、「子供に読ませたい」という大人(保護者)が主らしい。 新聞広告によると、汐文社の『はだしのゲン』は、全10巻で、並製版が各714円、上製版が各1,260円となっていた。 同社からはすでに7、8月の2カ月弱の間に、例年同時期の約3倍にあたる各約7千冊が出ているという。 また、中央公論新社(東京)では、文庫版全7巻を出しているが、こちらも例年の2,5倍になっている。中央公論新社では、電子書籍でも読める。 ところで、今回の閲覧制限議論の大元の松江市では、結論が出たのかどうかは不明だが、某男性が市教育委に閲覧制限を求めた際の動画が「YouTube」に投稿されている。 たぶん、その男性が撮影したものだろう。 ・「ゲン」撤去を要求して職員と押し問答する様子 http://www.youtube.com/watch?v=gZXDpp5732k 男性は、そもそも『はだしのゲン』の過激描写ではなく、内容の歴史認識の部分を問題にしていたという。 しかし、それなら尚更、表現の自由などの視点からして、閲覧制限を求めるのは疑問であるようにも思えるが。
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