ホラーというよりも日本の土壌に根ざした怪談話という印象です。 面白いんですが、怖い話は苦手なんですよ。。。×_× 「踊り場の花子」「ブランコをこぐ足」「おとうさん、したいがあるよ」「ふちなしのかがみ」「八月の天変地異」の5つの中篇が収められています。 この学校の花子さんは、音楽室から飛び降り自殺した少女の霊です。花子さんは階段に棲んでいて、一生懸命掃除すれば会うことができます。でも、彼女がくれる食べ物や飲み物を口にしてはいけません。嘘をついてもいけません。さもないと―。おまじないや占い、夢中で話した「学校の七不思議」、おそるおそる試した「コックリさん」。青春ミステリの旗手・辻村深月の新境地。懐かしくって怖い現代の怪談が、ついに文庫化。 (「BOOK」データベースより) 異形のものの恐怖というよりも、心理的にぞわぞわする怖さです。 それ以上に怖いのは女子の心理だったりしました。「十円一枚、動かす勇気も無いくせに」とかいう台詞に。 この物語で描かれる子供の世界のクラスカーストは大人のそれよりも苛烈で、読むのが少ししんどかったりしました。
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