日本海軍の旗艦として誕生し、終戦まで生き残った長門の生涯です。
著者は自身も海軍少尉であった阿川弘之です。 物語は長門が起工した大正6年から、終戦を迎えて、米軍に接収された長門が原爆の実験台となる昭和22年まで続きます。 この期間は日本海軍が大きく変動した時期ですが、阿川弘之の筆は長門を中心としながらも当時の政治情勢も触れていますので、ある意味海軍史にもなっています。 平和な時代から軍縮へ、そして建艦競争から戦争へと流れていくなかで、長門の役割も変化していきます。 平時の長門は実にのどかで、乗員たちの笑い声が聞こえてきそうな描写に溢れています。 長門は日本の誇りで、乗員たちも同じ思いだったのでしょう。 また、民間よりリベラルな風土がそこにあり、何でも自由に議論できる場もありました。 それが戦争の影が強くなるとともに海軍全体に不思議な自主規制が始まり、単純な事実ですら口にできなくなります。 そうした空気を、阿川弘之は軍艦長門を借りて再現していきます。 全編を読み通して、日本失敗の縮図を見たような気がしました。 時代から軍縮へ、そして建艦競争から戦争へと流れていくなかで、長門の役割も変化していきます。 平時の長門は実にのどかで、乗員たちの笑い声が聞こえてきそうな描写に溢れています。 長門は日本の誇りで、乗員たちも同じ思いだったのでしょう。 また、民間よりリベラルな風土がそこにあり、何でも自由に議論できる場もありました。 それが戦争の影が強くなるとともに海軍全体に不思議な自主規制が始まり、単純な事実ですら口にできなくなります。 そうした空気を、阿川弘之は軍艦長門を借りて再現していきます。 全編を読み通して、日本失敗の縮図を見たような気がしました。↧






