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夫婦財産契約

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 「ソーの舞踏会」 バルザック作 柏木隆雄訳 (ちくま文庫)  伯爵の結婚のときに作った夫婦財産契約がもたらす、愛と憎しみの物語です。  『人間喜劇』の「私生活風景」に分類されています。  昨年2014年に出たちくま文庫「ソーの舞踏会」に収録されています。  訳が新しいため、文章はとても分かりやすいです。

ソーの舞踏会: バルザックコレクション (ちくま文庫)

ソーの舞踏会: バルザックコレクション (ちくま文庫)

  • 作者: オノレ・ド バルザック
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2014/04/09
  • メディア: 文庫
 27歳のポール・マネルヴィル伯爵は、1821年にパリからボルドーに帰りました。  無能だが、お人よしでエレガントな伯爵は、その社交界の花形になりました。  そこでポールは、美しいナタリー・エヴァンジェリスタ嬢に恋しました。  そして結婚を申し込みます。その母親の恐ろしさも知らずに。  ポールの運命を決めたのは、結婚に先立つ夫婦財産契約の話し合いでした。  能天気なポールと違う部屋で、公証人同士が火花を散らせていました。  ポールの公証人は69歳のマティアス。ナタリー側は若き実力者ソロネ。  相手の罠を次々に見破るマティアスによって、ポールは勝利したように見えたが・・・  最初から最後まで、いらいらしながら読みました。主人公のポールに対して。  ポールは、お人よしというよりバカですよ。  「マネルヴィルは意気地のない男で、頭も悪く、紙粘土みたいにぐにゃぐにゃで、  何でも人の言うまま、何にもできないのさ。」(P255) まさに、紙粘土男!  エヴァンジェリスタ夫人と闘って負けたのなら分かります。  エヴァンジェリスタ夫人と 戦闘状態にあることすら知らなかったとは!  こういう男は救いようがありません。同情する気にもなりません。  こんなバカ男のために尽くす公証人や友人がかわいそうです。    この情けない主人公よりも、ずっと印象に残るのが、公証人マティアスです。  アホな依頼人の利益を守り抜くため、全力で戦うこの老人に、公証人魂を見ました。  「夫婦財産契約」は、この本の三編の中で、私的にはもっとも楽しめた作品です。  法律用語がぽんぽん出て来て、わけが分からなくなりますが、面白さは抜群です。  もうひとつの「禁治産」は、他では読めない貴重な作品です。  実直なポリノに判事魂を見ました。やりきれなくなるのは「夫婦財産契約」と同じ。  さいごに。(マンガにはまっている娘)  よく、「ゲームに夢中になって親の言う事をちっとも聞かない」と耳にしますが、  最近うちの娘は、マンガに夢中になって、親の言う事をちっとも聞いていません。  今読んでいるのは、「チビデビ」というマンガです。  頭にきて「もう買ってやらん」と言ったら、お小遣いで続きを買ってきました。
ちび☆デビ! 1 (ちゃおフラワーコミックス)

ちび☆デビ! 1 (ちゃおフラワーコミックス)

  • 作者: 篠塚 ひろむ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/10/30
  • メディア: コミック

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