ＢＬ小説「好きって言いたい」　（安西 リカ）

【あらすじ】
レストランオーナーの和泉(いずみ)は、取引銀行の新米担当者・内田に一目惚れをする。 相手はきっとゲイじゃない。だから見ているだけで満足だったのに、彼は毎日ランチに通ってくるようになる。そのくせ難しい顔であっという間に平らげるだけの内田に戸惑う和泉。でもそれが緊張のせいだとわかり、口下手ながら誠実な彼にますます惹かれていく。そして初めて外で待ち合わせて食事をした夜、二人は結ばれるけれど……?美人レストランオーナーと、口下手新米銀行員。一目惚れから始まる年下攻ラブストーリー!!安西リカ、待望のデビュー文庫!!（ディアプラス文庫・新書館より） ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 作品お気に入り度　★★★☆☆ 挿絵お気に入り度　★★★★★ 感想。。。 おおやかずみさんの絵が好きなので購入しました。 物語は新人作家さんなので、内容的にはあまり過度な期待せず（ごめんなさい！）読んだのですが・・・。 これが思いのほか良かった！ いきなり和泉の思いが順調に進んでいくので、正直、あらら・・・って思いながら読んでたのですが、両思いになってからのお互いの気持の部分をしっかり書きたかったんだろうなと読んでいくうちに感じるようになりました。 和泉はモテるけれど、そんなに幸せな恋をした経験がなく、真二は真二で、とてもカッコよく頭もよく、欠点なんて無いと思われているけれど、内面は大きなコンプレックスを持っていたり。 真二の兄の登場してきたあたりから、順調だった２人の関係が微妙にズレはじめ、誤解したり疑ったり・・・と揺れ始めます。 お互い、自分の本心を相手になかなか伝えられず、その上、真二の兄にいろいろ引っ掻き回されながらも、最後まで和泉と真二はお互いに対してとても誠実だったのがとても良かったです。 和泉の為に・・・と最後にコンプレックスの塊だった兄・真一に頭をさげる真二にジンワリさせられました。 大切な相手に対して、プライドなんて必要ないよね＾＾ ネタバレすると、真二の兄・真一はそっくりの双子の兄弟だった・・・！！ でもこの真一、かなり傲慢で上から目線でヤなやつなのだけれど意外に憎めなかったな。 和泉の指摘通り、たぶん真一は真二が大好き（＝ブラコン）で、それでいろいろチョッカイを掛けてしまうんだなーと、何となく感じる（笑） 萌えるわー。こういうの♪ 安心感持って読めて、王道ながらも退屈しなくて、とても好感持てる物語でした＾＾ 良かったです。 そしておおやかずみさんの絵はやっぱり素敵でした（＾＾） 書店で買ったらペーパー付きだったみたい。 今となれば、おまけペーパー（その後の２人）も読みたかったーっ！！！