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一日だけの殺し屋

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かつて角川文庫から発売された短編集を 徳間が復刊した一冊。 どの世代、どの時代が読んでも、楽しめる、それが赤川次郎先生の 作品だと思います。 「闇の足音」はとても切なく悲しい一編。 最後に刑事が見せた優しさ(哀れみ)が少しは救いです。 「探偵物語」は勝ち気な女性とダメ男という、赤川先生王道 パターンの一作。 「脱出順位」、主人公の過去と現実が交差する作品。 最後がとても清々しく終わります。社長が良い。 「特別休日」はもう、普通に実社会、そして現在でもありそうなお話。 休み明けに机がなかった・・・という話もありますから・・・ 表題作はそっくりすぎて間違えられた男の物語。 赤川先生の作品には殺し屋が多く出てきますが、 どこか憎めず、そして完全悪でないんですよね。 この作品も実際に人が死んでしまうのですが、最後は 大団円になっています。 最初に刊行されたのが1981年。そんな古さを感じさせない、 もうこれは赤川次郎作品最大の持ち味なのかもしれません。
一日だけの殺し屋 (徳間文庫)

一日だけの殺し屋 (徳間文庫)

  • 作者: 赤川次郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2013/08/02
  • メディア: 文庫
一日だけの殺し屋 (角川文庫)

一日だけの殺し屋 (角川文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1995/12
  • メディア: 文庫

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