お人好しで正義感が強く、野球好きな一般男子高校生・渋谷有利。絡んできた不良たちに公衆便所へ顔を突っ込まれたはずが、なぜか公衆便所に流されてしまう。気づけば見知らぬ土地に居た有利は「次代の魔王」と言われてしまい?
ちょこちょこ読み進めてます。ふと、「思い切り笑えるものが読みたい」と思い手にとったシリーズ。ずいぶん前に一度手にとって3冊程読んだきりでした。主人公・渋谷有利(以下、ユーリ)の異世界に対しての反応や、彼を迎える魔界側の住人たちの色の濃さとか、読み進める度に蘇ってくる(笑)
最初の4巻は、色濃い面子に囲まれながら新米魔王として奮闘するユーリのコメディ要素の強い冒険譚として読み進めてきました。が、「カロリア編」と呼ばれる5巻からは序盤からいきなりシリアスモードに突入、今までのコメディ要素が随分控えめになり緊迫した展開に。コメディ面が好きだったので少し残念に思うものの、お気に入りのわがままプーの三男が成長の兆しを見せたりとキャラたちの変化も見えてきて面白いです。
個人的には長男・グウェンダルと眞魔国三大魔女の一人アニシナの関係が非常にお気に入り!!二人の間にはこう…甘い雰囲気とか、期待とかは互いの性格上絶対寄せてはいけないと思いつつも、二人のやり取りについニヤニヤしてしまってる辛い状況です。遠慮ない二人の関係は(主に一方が)危険に見えるけれど、傍から見ればずいぶん仲が良い図なのですよ。たまらん。