『恥をかかないための言葉づかい大事典』
日本語倶楽部
河出書房新社(2013年)
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僕にはどうしても気に入らないことがあります。あるいは同じように感じておられる方もおられるかもしれません。駅や電車など、公共の場でのアナウンス放送の言葉づかいです。
例えば、最近の若い車掌の話し方・言葉づかいは一体どうしてあんなに子供っぽいのかと呆れます。まるで学生バイトが話しているような軽さなのです。特に僕が公共アナウンスの話し方として許せないのは、語尾が上がる話し方です。例えば「ご注意ください」を「ご注意ください↑」と言われると、全く注意喚起には聞こえないのです。更にひどい場合には「ご注意くだぁさ~い↑」と後半部分の音を伸ばしながら上げる場合があり、これに至っては車掌の資質を疑いたくなるほどです。それで乗客の命を預かる覚悟があるのか、と。
コスト低減のためかどうか知りませんが、最近は言葉づかいなどを徹底的に叩きこむというような社員教育はしていないのでしょうか。僕は、少なくとも公共交通機関などでは然るべき言葉づかいというものがあると考えています。それは乗客などの利用者に注意を促すといった意味合いもあり、また本人たちの自覚を高めるといった効果もあると思うからです。学生バイトのような軽い気持ちで仕事に望んでいるのでは、と聞こえてしまうようでは駄目だと思います。言葉が、仕事を作るのです。
百貨店などの館内アナウンスは、現在でも独特のイントネーションがありますよね。買い物客と店の賑わいを邪魔しないように、しかし伝えるべきことは伝える。そのような工夫と配慮の結果があの話し方になったのだと思います。やはり、仕事に応じて言葉づかいと話し方というのは変化するべきなのです。人の命を預かる交通機関で「次は○○で~す↑、○○線はお乗り換えくだぁさ~い↑」では駄目なのです。
考え方が古いと言われればそれまでですが、僕は好んで本を読む人間ですから、言葉というものには敏感です。世の中がもうちょっと言葉について真面目に考えてくれたらな、と思います。
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