根本かおる『ブータン―「幸福な国」の不都合な真実』読了。
UNHCRで働いたことのある著者による、知られざるブータンからの難民の真実のレポート。インド・シッキムに行った時に、途中で寄ったダージリンにはチベット人の難民キャンプがあるのは知っていた。が、ネパール系ブータン人の難民キャンプの存在は知らなかった。確かに第五代目の国王が美しい王妃とともに日本を訪問したときには、まったく語られなかった大きな恥部だ。「幸福指数」には確かにある種の胡散臭さは感じなくはなかったけれども、この現実を見ると……これもまた、買ったほうがいいかなあ、の本のリストに入る。
前に読んだ森絵都の『風に舞い上がるビニールシート』についてもチラッと出てくるが、UNHCR、厳しい仕事だなあ。
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