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月と蟹

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月と蟹 (文春文庫)

月と蟹 (文春文庫)

  • 作者: 道尾 秀介
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/07/10
  • メディア: 文庫



評価:★☆

道尾秀介という人は、基本的にミステリの人だと思うんだけど
ミステリ以外のモノや、ミステリ要素の薄いモノもとても面白い。
「月の恋人」を読んで、そう思った。

で、この「月と蟹」である。
上の評価にある星の数でもわかるとおり、私のこの作品への評価は低い。

この作品はミステリではないが、それがつまらない理由ではない。
非ミステリだった「月の恋人」は、面白さでは今年の五指に入ってるし。

直木賞受賞作である。
おそらく今後、道尾秀介の「代表作」「出世作」として語られていくのだろう。
でも、私にはこの作品の面白さがわからない。
読んでいて、さすがに退屈はしなかったけど・・・


まあ、私の価値観が人とかなり異なるのはわかってるので。

かなり前にも書いたけど、
某ミステリ大賞を受賞して、数十万部単位で売れて、
映画化もされたある作品の原作を読んでみたが、
どうしても面白いとは思えなかったこともある。
好みの問題なのかも知れないが。


「直木賞」っていう名前につられて、
初めて読んだ道尾秀介の本が「月と蟹」だった、って人もいると思う。
そういう人は、けっこう彼の作風を誤解してしまうんじゃないかなあ。
(それとも、今後こういう路線に転向していくんでしょうか?)

まあでも「直木賞にふさわしい素晴らしい作品だった!」
って感想を持つ人もいるんだろうなあ・・・


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