おもしろかったです!しかも、も~、最高にO(≧▽≦)O!
今、話題のドラマ「半沢直樹」(2013年7月から放送)の原作。
池井戸潤さんの作品には、直木賞も受賞した「下町ロケット」で
触れたことがありましたが、もともと企業小説がなんとなく苦手
な私。きっと、このドラマがなければ出逢うこともなかった作品
だなってと思います。出逢えて良かった♪
▲ オレたちバブル入行組 (文春文庫)
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作者: 池井戸 潤
出版社/メーカー: 文藝春秋
発売日: 2007/12/06
メディア: 文庫
【 syory 】
バブル絶頂期に大手都銀「産業中央銀行」に入行した半沢直樹。
今は合併してメガバンクとなった「東京中央銀行」大阪西支店で
融資課長になっていた。そんな半沢は窮地に立たされる。
支店長命令で無担保で5億円を貸し付けた会社が倒産したのだ!
「すべての責任は融資課長にある」
全責任を半沢に押しつけようと画策する支店長。追い詰められた
半沢には債権回収しかない。半沢の5億円回収と支店長への
反撃が始まる!
【 スカッとした爽快感と生き方の魅力 】
※ ラストの予想がつくような内容が含まれます。未読の方はご注意を!
久しぶりに、小説を読んでいてドキドキしている自分に気づきました。
不条理な銀行社会で追い詰められていく半沢。私なら諦めてしまい
そうだけど、意地と銀行員としてのプライドで毅然と立ち向かって
いく姿には応援したくなります。そして、瀬戸際まで追いつめられた
ところで有益な情報が飛びこむなど、現実はそんなに上手くいかな
いけどなって思うところはあるけれど、そんなのは気になりません。
土壇場での一発大逆転!
不条理を押し返し(しかも「倍返し」だし(笑))、バッサリと切り捨てる
半沢にスカッとさせられました。
大した理由もなく、異常に半沢に敵対心を持つ上司も出てきますが、
社会の不条理なんてそんなもの。そんな上司をグウの音も出ない
ほどやり込めるのもいいですね(なかなか、上司にあれほど毒舌は
吐けませんからねぇ ^^;)。
「正義は勝つ」ではありませんが、そんなところも読んでいて気持いい
作品です!
あと、もう一つの魅力は半沢直樹の生き方。
やることはやる(努力する)、でも、後は天を運に任せるという潔さ。
そして、徹底的にやるけれど、その責任は負わなくてはいけないと
いう冷静な態度。
社会の一員でいると、いろいろな思惑にゆさぶられ、思いどおりに
生きられないのが人生だけど、企業にしがみつくのではなく、どんな
なところでも生きていけるさ、という前向きな姿勢に、いっそう魅力
を感じます。
【 +plus 】
第2作「オレたち花のバブル組」も読みました。しかも、たった1日で!
これまたドキドキ!読むのがやめられなくて、結局、深夜までかかって
しまいました。
私的には、第2作の方が好きかも。こちらもお薦めです(*^-')b