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改めて、バカの壁

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 また引用、別に内田センセイに恨みは無いが。 Togetterまとめ> 冷静な判断力のない人の例 http://togetter.com/li/809971 >内田樹 @levinassien 2015-04-15 15:26:46 >原子力規制委員会が定めた基準地震動(原発周辺に発生した場合に耐えうる揺れの上限)は700ガルです。でも、高浜原発の建築時点での基準地震動は370ガルでした。それが「安全余裕」があるという理由で途中で550ガルに引き上げられ、規制委の基準に合わせて700ガルになった。 > 内田樹 @levinassien 2015-04-15 15:28:44 >もしあなたが「この机は上に370キロまで荷物のせられます」という惹句で机を買ったあとに工業規格が変わって「700キロの負荷に耐えられないと机とは言わない」となったら、「実はこの机、700キロまでの負荷に耐えられるんですよ、ははは」とメーカーが言い出したら「嘘つけ」と思うでしょ。  この手の「ああすれば、こうなる」と言う一元論的な物言いと言うか思い込みは何も内田センセイが特殊と言うのでもなくあの世代の人に特有なんだなと先日別のところでのやり取りで思い知ったり。そう思ったらその一元論について「バカの壁」と呼んだ養老孟司先生12年前のベストセラーを読み返すべきだなと思い至り本棚から引っ張り出した、初版2003年4月10日でウチにあるのは9月20日の24刷なのでどれだけ売れたんだ。

バカの壁 (新潮新書)

バカの壁 (新潮新書)

  • 作者: 養老 孟司
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/04/10
  • メディア: 新書

 大ベストセラー本だけにブッコフに行けば(古いので)100円コーナーに並んでいるしAmazonでも古書店が1円で出品しているのでもし手許にないなら是非お買い求めを、何だか、ブログ10年やってて「変じゃないの?おかしいんじゃないの?」とクドクド書いた事がとうの昔に養老先生が全て指摘済で吹いたわ。巻末の『安易に「わかる」、「話せばわかる」、「絶対の真実がある」などと思ってしまう姿勢、そこから一元論に落ちていくのは、すぐです。』と言う一文を野党政治家、ジャーナリスト、社会学者とかに音読させたいわ。  この「バカの壁」をここ何年か池田信夫センセイは「タコツボ」と呼ぶんだけど温故知新でバカの壁の呼称を使った方が良いと思う、何しろ知名度が高いし。12年間の間に手垢が付いて使い辛いのかな。

BizCOLLEGE 田原総一朗の政財界「ここだけの話」 2015.04.22 批判ばかりで対案を出せない「戦後リベラル」の限界 http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/100463/042200007/?rt=nocnt >「戦後リベラル」の基本は、反戦・平和を至上目的とし、戦争について考えないことが平和を守ることというものだ。そして、憲法改正反対、反原発、米軍普天間基地の辺野古移設反対、集団的自衛権行使反対、特定秘密保護法反対を唱える。「リベラル」のメディアといえば、朝日新聞や毎日新聞、東京新聞ということになるだろう。 >ある大手新聞の主筆にこう問うたことがある。「あなたの新聞は、いい加減に社会党的な体質から脱却すべきだ。社会党は政府のやることは何でも反対し、批判した。少しは対案を出すべきだろう。新聞も同じだ」 >批判しかしないというのが「戦後リベラル」のひとつの特徴であろう。池田さんは、「『平和憲法を守れ』とか『非武装中立』のような理念を対置しても、ほとんどの国民は関心をもたない。彼らの生活を改善する具体的な対案を左翼は出せなかったのだ」と書いている。  と言う池田氏の戦後リベラル批判はそっくりそのまま養老先生が12年前にやっている、と思う。ただ12年前は戦後リベラル世代が現役だったからか?養老先生は一般論めかして言っているのに対して今は過去の世代になりつつあるので、池田氏は時代の空気を代弁していると言うか。  そこが養老先生の言う「万物流転、情報不変」で同じ話をしても当時と今では世間の構成が変わっているから聞き様が同じ筈が無い。人体を構成する細胞の分子は日々入れ替わっているから「昨日の私」と「今日の私」は厳密に言えば別物、しかも運動したり怠けたりすれば分子がただ入れ替わるのではなく筋繊維が増えたり減ったりもするんだし。コレは養老先生は言ってないけど、放射脳の人は放射線を浴びた細胞は設計図が無いのにそのまま分子を再構成させるというのかね?  読み返して温故知新に面白かったのが「あべこべ」の話、「働かなくても食える」ユートピア建設を夢見ていたらホームレスが増えた、と言う例は21世紀の日本に満ち溢れているんじゃないだろうか?「働くだけが人生じゃない」とか教え込んだら4大卒業して就職せず年収200万以下のボランティアになって「幸せ」とか言ったり、「お金が全てじゃない」と教え込んだら中国その他新興国に所得水準で追い抜かれたり。  「戦後リベラル」の人たちが使いたがる「ネット右翼」なる蔑称も、その実彼らが蔑んでいるのは彼らのジュニア世代で、彼らの考えたユートピアの住民として平和・平等・優しさとそれに付随する正義感を兼ね備えた人間教育をしつつ上述の「働くだけが人生じゃない」「お金が全てじゃない」と言う価値観を押し付ければ嫌でもネット右翼になるんじゃないの?「あべこべ」に。  何せネット右翼サイドからすると「戦後リベラル」の攻撃性、特定国を執拗に叩き特定国を庇う不平等さ、批判ばかりで建設的な論議をしない愛の無さは許せないところだろうに。「働くだけが人生じゃない」「お金が全てじゃない」と教え込んだ戦後リベラル世代に刷り込まれたとおり「お金じゃない」を実践しているだけなのに低所得層とバカにされるのも裏切られたように感じるんじゃないの?一元論の考え方だと「あべこべ」と言うか裏を食うとか「ああすればこうならない」と言う思い至りが無いのだなと今更。  Amazonのブックレビューで星ひとつだけ付けて「意味不明」とか書いている人も何人かいて、ニヤニヤしてしまった。本書で「脳内の一次方程式」と題してy=axと言うモデルを養老先生が提示しています、yは出力でxは入力、入力に係数aを掛けるんだけどaが0に近い数値又は0の場合は出力yも0かほぼ0になる。つまり星ひとつのレビュアーは壁を作って本書の内容に耳を貸さない人種なのだなと、それが本書のテーマなのである意味貴重なサンプル抽出だな。ただ、知識ではなく私個人の実践経験からすると5回くらい読み返すと流石に何を言いたいかは伝わってくるよ、そこまでする価値を見出すかどうかだけど。 【関連】 書評 超バカの壁


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